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ヘッジファンドの強制清算規定、中国株の大きなリスク-下げ増幅も

  • 約2350の株式関連ヘッジファンドが先月、条項発動の水準を下回る
  • 特にクォンツファンドの保有株圧縮が集中すれば影響が大きい
A pedestrians pauses on a footbridge in the Lujiazui business district in Shanghai.

A pedestrians pauses on a footbridge in the Lujiazui business district in Shanghai.

Photographer: Qilai Shen/Bloomberg

中国のヘッジファンド業界は1兆ドル(約128兆円)に迫る規模だが、ポートフォリオの損失が深刻化し保有株の売却を迫られることで、株式市場の波乱を悪化させる恐れがある。

  業界データによると、約2350の株式関連ヘッジファンドが先月、エクスポージャー縮小を求める条項が発動する水準を下回った。清算が義務付けられる水準に近付いているファンドも多いという。招商証券のアナリストは今月のリポートで、そうしたストレスの兆候が「過去最高に近い」と指摘した。

Worst Since 2008

CSI 300 index saw biggest selloff in first four months of the year since the global financial crisis

Source: Bloomberg

  中国ではヘッジファンド投資家を巨額損失から保護するため、ヘッジファンドに一部保有株の売却を義務付ける規則が一般的だ。しかし、相場下落局面では多くのファンドが同時に売りを迫られるために下げが増幅されやすい。

  当局もこれを認識しており、証券取引所は3月以降、一部ファンドにポートフォリオへの打撃を検証・算定するよう求めている。非公開情報だとして事情に詳しい関係者が匿名を条件に明らかにした。

  上海交通大学上海高級金融学院(SAIF)中国ヘッジファンドリサーチセンターの厳弘ディレクターは「昨年の急速な業界拡大を受けて、市場への圧力はかなり大きくなり得る」とし、特にクォンツファンドの保有株圧縮が集中すれば影響が大きいと分析。通常は問題ではないが、今年の「極めて不安定な市場では多くのヘッジファンドが売りを強いられている」と述べた。 

原題:Hedge Fund Forced Liquidations Become Big Risk for China Stocks (抜粋)

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