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空売り投資家が米国株ETFに集結、債券弱気論は後退

  • SPYの空売り残高の割合、20年3月以来の高水準に接近
  • 市場の懸念はインフレからリセッションにシフト-チア氏

米経済がリセッション(景気後退)入りする可能性についての警鐘が注目を集める中、投資家は景気減速に身構えている。

  IHSマークイットのデータによれば、米国株の上場投資信託(ETF)の「SPDR・S&P500ETFトラスト」(ティッカー:SPY)の空売り残高は発行済み口数に対する割合が7%を超え、2020年3月以来の高水準に接近。一方で、米国債のETF「iシェアーズ米国債20年超ETF」(ティッカー:TLT)の空売り残高の割合は3.5%と、20年9月以来の水準に低下した。

  こうした動きは、物価圧力が高まる中で米経済の先行き不透明感が高まる状況を浮き彫りにする。米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は17日、インフレ抑制のため「成長率が低下せざるを得なくなり」、結果的には物価安定の回復で「多少の痛みはあり得る」との認識を示した。そうした環境は長期の米国債には追い風となる可能性が高い半面、株式相場は苦戦するとアカデミー・セキュリティーズのピーター・チア氏は予想する。

SPY short interest rises as bearish bond bets shrink
 
 

  マクロ戦略責任者を務めるチア氏は市場の懸念が「インフレからリセッションにシフトし始めている。そうしたポジショニングは『リセッション』見通しに沿う」と指摘。リセッションについては時期尚早だと思うが、そう話す人が増えており取引にも反映されていると述べた。

  SPYは年初来で18%下落し、S&P500種は弱気相場の瀬戸際にある。一方、TLTは40年ぶりの高インフレで今年、20%強値下がりしたが、ここ1週間は市場の混乱を背景に債券に買い注文が戻っている。

原題:

Short Sellers Line Up Against Stocks as Bearish Bond Bets Vanish(抜粋)

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