シスコ株急落、5-7月は減収見通し-中国ロックダウンや戦争が重し
Ian King-
5-7月売上高は1-5.5%減の見通し-市場予想は約6%の増加
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ロシアとベラルーシでの事業停止が売上高に響いている

米シスコシステムズのロゴ
Photographer: David Paul Morris/Bloombergネットワーク機器メーカー最大手の米シスコシステムズの株価が18日の時間外取引で一時19%下落した。5-7月(第4四半期)の売上高が減少する見通しを示したほか、通期見通しも下方修正した。中国のロックダウン(都市封鎖)やウクライナでの戦争に伴う混乱を理由に挙げた。
18日の発表資料によると、5-7月売上高は1-5.5%減となる見通し。ブルームバーグのデータによると、アナリスト予想は約6%の増加だった。一部項目を除いた1株利益は76-84セントを見込み、これも市場予想平均の92セントを下回る。
チャック・ロビンス最高経営責任者(CEO)は発表資料で「中国における新型コロナウイルスのロックダウンとウクライナでの戦争が四半期売上高に響いた。だが、われわれの全事業の基本的なけん引役は力強く、長期的にはなお自信を持っている」とコメントした。

シスコはこの日、ロシアとベラルーシでの事業停止が2-4月(第3四半期)売上高を約2億ドル(約260億円)押し下げたと説明した。両国とウクライナを含むこの地域はこれまで同社の売上高全体の1%程度を占めていた。
同社は通期の増収率が2-3%になるとの見通しを示した。従来見通しは最大6.5%だった。
2-4月の売上高は前年同期比ほぼ横ばいの128億ドル。一部項目を除いた1株利益は87セントだった。アナリスト予想はそれぞれ133億ドル、86セント。
原題:Cisco Plunges After China Lockdowns, Ukraine Wreck Forecast (1)(抜粋)
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