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世界大手銀行のEU拠点は上級スタッフ不足、ECBが結論-関係者

  • EU事業の管理を担える十分な能力が域内にない、ECBが精査
  • 上級幹部がロンドンからの異動に消極的なことも理由-関係者
Office workers commute to work in the La Defense financial district of Paris.
Office workers commute to work in the La Defense financial district of Paris. Photographer: Nathan Laine/Bloomberg

英国の欧州連合(EU)離脱後、世界的な大手銀行の一部は十分な上級スタッフをEU域内に異動させていないと、欧州中央銀行(ECB)が結論づけた。銀行にEU内への雇用移転を求める圧力が強まりそうな判断だ。

  ECBは「デスクマッピング」として知られる精査を実施。対象銀行のうち数行は、EU事業の管理を担える十分な能力を域内に構築していないことが判明したという。これに該当する銀行はいずれも域外に本社を構えていると、事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。

  同関係者によると、上級幹部がロンドンからダブリンやフランクフルト、パリなどに移るのに消極的であることが理由の一部だという。関係者は非公開の情報だとして匿名を要請した。

  こうした結論は、ECBが銀行に対し、EU域内での上級職増員や域内拠点の管理能力強化を働き掛ける公算が大きいことを意味すると、関係者らは指摘した。今回の精査は従業員の配置転換を促す目的ではなく、リスク管理に十分に取り組んでいるか評価することが目的だったとも、関係者は述べた。

  関係者によると、精査の対象となったのはゴールドマン・サックス・グループ、シティグループ、JPモルガン・チェース、バンク・オブ・アメリカ(BofA)、モルガン・スタンレーなど米銀のほか、英バークレイズやHSBCホールディングス、スイスのUBSグループなど。ECBおよび各銀行の担当者はそれぞれコメントを控えた。  

原題:

ECB Says Global Banks Too Slow on Post-Brexit Moves of Top Staff(抜粋)

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