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HSBC分割案、香港の個人投資家は賛同-20年の配当停止に反発

  • 分割ならアジア部門の経営陣の裁量と自律性が高まるとの主張も
  • 平安保険以外で分割支持を公言している大株主は今のところいない
HSBC Holdings Plc headquarters in Hong Kong.

HSBC Holdings Plc headquarters in Hong Kong.

Photographer: Paul Yeung/Bloomberg

英銀HSBCホールディングスを分割するという筆頭株主の提案に香港の一部個人投資家が賛同している。新型コロナウイルス禍の最悪期に配当を停止した同行に反発した株主たちだ。

    中国平安保険(集団)がHSBCに対しアジア部門を分離するよう求めていることが分かったが、広東省深圳市に本社を置く平安保険のこの提案は深圳に隣接する香港の個人株主から支持を得つつある。

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  HSBCは2020年の配当を見送った。新型コロナのパンデミック(世界的大流行)を踏まえイングランド銀行(英中央銀行)が課した配当制限を受けたものだが、これにいら立ったのが香港の一部株主だ。欧州最大の銀行であるHSBCは21年、グループ利益(調整後)の約30%を香港で稼いでいる。

  「スピンオフ(分離・独立)が実現すればアジア部門の経営陣の裁量と自律性が高まり、英国の政治的要因の影響を受けにくくなるだろう」と香港インベスター&アントレプレナー・インスティチュートの創設者でHSBCの株主でもあるケン・ルイ氏は話す。同氏は20年に配当支払いを求めた株主2000-3000人から成る「HSBC株主アライアンス」の呼び掛け人でもある。

  香港の個人投資家には結束がなく、HSBCの株主としての影響力行使は難しい。配当停止という同行の決定を覆そうと20年に臨時株主総会を開くよう求めたが、開催に必要な5%の支持は得られなかった。平安保険以外で分割支持を公言している大株主は今のところいない。

HSBCに激震、筆頭株主が分割支持-中国平安保険の思惑巡り疑念も

  分割提案に反対するHSBC経営陣は、防衛策について助言を得るためゴールドマン・サックス・グループなどを起用。反論に向けた内部分析に着手した。バークレイズは分割されればHSBCの時価総額が3-8%押し下げられる可能性があり、巨額の分割費用も重しになると警告している。

HSBCが筆頭株主の分割提案に抵抗、反証の内部分析を開始-関係者

  香港のHSBC広報担当は発表文で、同行には全投資家に定期的に関与するプログラムがあるとし、同行は「正しい戦略を持っていると確信しており、その実践に焦点を絞っている」とコメント。「リターンを高め株主価値を最大化させる最も迅速なやり方がこの戦略の遂行だ」と強調した。

Lower Payouts

HSBC's dividend payout in 2021 was about half the level in 2018

Source: HSBC

原題:HSBC’s Legion of Hong Kong Retail Investors Warm to Breakup Call (抜粋)

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