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パウエル議長、「明確で納得できる」インフレ後退まで利上げ継続

更新日時
  • 中立水準を超える利上げも「ちゅうちょしない」とタカ派コメント
  • 0.5ポイントの利上げが2回より多くなる可能性示唆-エコノミスト
Federal Reserve Chairman Jerome Powell.

Federal Reserve Chairman Jerome Powell.

Photographer: Win McNamee/Getty Images North America

パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長は17日、インフレが後退していることを示す「明確で納得できる」証拠が得られるまで当局は利上げを続けるとして、これまでで最もタカ派的な姿勢を表明した。

  議長は「われわれが目にしなくてはならないのは、明確で納得できる形でのインフレ沈静化であり、それを確認するまで取り組みを続けていく」と、米紙ウォールストリート・ジャーナル主催のイベントで発言。「それが広く理解されている『中立』水準を超えることを必要とするなら、われわれは一切ちゅうちょせずに実行する」と述べた。

Fed Chair Powell Holds News Conference Following FOMC Rate Decision
4日に記者会見したパウエルFRB議長
Photographer: Al Drago/Bloomberg

  パウエル議長はさらに、物価安定は「経済の根幹」だとして数十年ぶりの高インフレを抑制する必要性を重ねて強調した上で、これを達成する過程で生じるであろう失業率の小幅上昇など、多少の痛みは払うに値する代償だと認めた。

  議長は今月の連邦公開市場委員会(FOMC)会合での0.5ポイント利上げ決定に続き、6、7両月の会合でも同幅利上げが議題に上るだろうと、4日の記者会見で示したガイダンスを繰り返す一方、短期的なインフレ動向が今後の利上げ幅の重要な決定要因になると付け加えた。

  また、明確で納得できるインフレ圧力沈静化の証拠が見られない場合、「もっと積極的な動きを検討しなければならないだろう」とコメント。他方で、「それを目にすれば、一段とゆっくりとしたペースに移行することも検討できる」と話した。

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上段の棒グラフは前月比CPI,折れ線グラフは同コア指数、下段は前年同月比のCPI
出所:米労働統計局

  政策分析を手掛けるLHマイヤーのエコノミスト、デレク・タン氏はパウエル議長の17日の発言について、「一段とタカ派的だと思う」と述べるとともに、「議長は50ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)利上げ局面がより長く続くと示唆している。50bp利上げが2回より多くなる可能性があるとの示唆があった」と分析した。

  米労働省が11日発表した4月の米消費者物価指数(CPI)は前年同月比8.3%上昇と、約40年ぶりの高い伸びになった3月の8.5%上昇からは若干鈍化した。

  パウエル議長は「経済は強く、金融緩和の後退や金融引き締めに耐えられる良好な状態にある」との判断を示した上で、「物価安定を取り戻すには多少の痛みを伴うかもしれないが、力強い労働市場を維持できると考えている」と語った。

  金融市場の反応に関しては、「政策を巡るFOMCの考え方をとても適切に処理している」とし、投資家が連邦準備制度のメッセージを受け止めつつあることを示しているとコメント。「その考えとは成長ペースが穏やかになるポイントまで金融状況が引き締まるようにすることだ」と説明した。

原題:Powell Vows Hikes Until ‘Clear and Convincing’ Cooling in Prices(抜粋)

(議長発言やエコノミストのコメントなどを追加して更新します)
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