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トルコのエルドアン大統領、北欧2カ国のNATO加盟に「待った」

  • スウェーデンとフィンランドの加盟に反対の姿勢を表明
  • 「スウェーデンはテロ組織の巣だ」-エルドアン大統領

トルコのエルドアン大統領は、スウェーデンとフィンランドによる北大西洋条約機構(NATO)加盟を認めない考えを示した。クルド人武装勢力に対する両国の姿勢を理由に挙げた。ロシアのウクライナ侵攻を受けてNATO強化を図る計画に水を差す動きだ。

  NATO拡大計画に対するトルコの難色は容易に解消できるとの期待もあったが、16日遅くのアンカラでの記者会見で出た大統領発言はそうした楽観に冷水を浴びせた。トルコが北欧2カ国によるNATO加盟を阻止するか、あるいは少なくとも譲歩を引き出そうとしていることをこれまでで最も明確に示す発言となった。

Recep Tayyip Erdogan 
トルコのエルドアン大統領(アンカラ、5月16日)
Photographer: Burhan Ozbilici/AP Photo

  エルドアン大統領は「これら2カ国はテロに対する明確なスタンスを欠いている」と指摘。「スウェーデンはテロ組織の巣だ」と主張した。大統領はさらに、トルコに制裁を科す国々のNATO加盟は認めないと発言。トルコへの武器売却に制限を設けている一部の欧州諸国を指し示すとみられている。

  大統領の発言の背景には、トルコ国内やシリア、イラクで活動するクルド人武装勢力に対するトルコ政府の懸念をNATO同盟国が真剣に受け止めないことに対する強い不満がある。トルコはこの脅威をNATO全加盟国が認識することを求めている。

  トルコとの交渉が直ちに進む公算は小さそうだ。スウェーデンとフィンランドは、協議のためにアンカラに外交団を派遣する計画だが、エルドアン大統領は16日、わざわざ来るには及ばないと述べた。

スウェーデン政府、NATO加盟申請を正式決定-首相が発表

原題:Turkey’s Erdogan Puts the Brakes on NATO Expansion in Nordics(抜粋)

 

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