ボーイングの中国最大顧客、航空機導入計画から737MAX削除
Danny Lee、Julie Johnsson-
中国南方航空、24年までの納入予定からMAX100機余りを除外
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「引き渡しを巡る不確実性」を理由に挙げる

Passengers wearing protective masks walks past a self-service check-in area for China Southern Airlines Co. at Shenzhen Bao'an International Airport in Shenzhen.
Photographer: Yan Cong/Bloomberg米ボーイングの最大の中国顧客が、737MAX100機余りを航空機導入計画から削除した。引き渡しを巡る不確実性を理由に挙げた。
中国南方航空の馬須倫会長は先週の投資家向け説明会で、2024年までに納入される予定の航空機から737MAXが除外されると説明した。この期間に南方航空は計78機の航空機引き渡しを見込んでおり、3月時点予想の181機から引き下げた。
南方航空の投資家向け情報提供(IR)担当者は13日、737MAXが計画に含まれないのは「引き渡しを巡る不確実性」が理由だと述べた。詳細は明らかにしなかった。
同社は3月の年次報告書で年内に737MAXを39機受け取り、24年までに103機の納入を受ける計画を示していたため、大きな方針転換となる。
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Max grounding halts expansion in China Southern's 737 family fleet size
Source: China Southern Airlines, annual reports 2018-2021
ボーイングは問い合わせに対し、南方航空に質問するよう求めた。
中国の国有航空各社は、737MAXの運航が正式に再開された後に同機の納入を再開するのか、それがいつごろになるかについて、いずれも明言していない。計346人が死亡したインドネシアとエチオピアでの墜落事故後、中国は19年3月に他国に先立って737MAXの運航停止措置を取った。
原題:
Boeing’s Top Chinese Customer Removes 737 Max From Fleet Plans(抜粋)