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ユーロ圏経済はほぼゼロ成長、ロシアがガス停止なら-欧州委経済予測

  • 今年の成長率わずか0.2%、インフレ率は9%超-最悪シナリオ
  • 基本シナリオの成長率予想は今年2.7%、23年2.3%に下方修正
A measuring valve on a pipeline at the natural gas measuring station in Moldova.

A measuring valve on a pipeline at the natural gas measuring station in Moldova.

Photographer: Valeria Mongelli/Bloomberg

ロシアからのガス供給が本格的に滞る最悪のシナリオの場合、ユーロ圏の今年の成長率はわずか0.2%となり、インフレ率は9%を超える。欧州委員会が16日、春季経済予測を公表した。

  ロシアのウクライナ侵攻後初の経済予測で、欧州委は基本シナリオで今年の域内総生産(GDP)成長率を2.7%、2023年を2.3%とし、2月に予測した4%と2.7%からそれぞれ下方修正した。23年は最悪のシナリオでは1.3%と見込まれる。

  今年と来年のインフレ率予想は6.1%と2.7%で、従来予測の3.5%と1.7%から引き上げられた。ピークは今年4ー6月(第2四半期)と想定されている。

欧州委員会:経済成長率予想(表)

欧州委員会:財政赤字対GDP(国内総生産)の国別一覧(表)

What If...

Euro-area output would grind to a halt this year in case of large-scale disruption to gas imports from Russia, EU outlook shows

Source: European Commission Spring Forecast

  ジェンティローニ欧州委員(経済担当)は声明で「ロシアのウクライナ侵攻は計り知れない苦痛と破壊を引き起こしているが、欧州の景気回復の足かせにもなっている」とし、「今回の予測よりも成長率が低くインフレ率が高くなる他のシナリオも考えられる」と説明した。

 

Price Warning

Euro-area inflation would soar past 9% this year in case of large-scale disruption to gas imports from Russia, EU outlook shows

Source: European Commission Spring Forecast

  ロシアからのガス供給の途絶が依然として重大なリスク。欧州委はこれまでのところ、ガスよりも影響が比較的少ないロシア産石油の禁輸を提案している。ただ、ハンガリーが反対しているため禁輸実施は遅れる可能性がある。

 

 

原題:

Euro-Area Would Barely Grow If Russian Gas Is Cut Off, EU Says(抜粋)

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