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【ウクライナ】マリウポリの製鉄所から初の兵士退避、重傷の53人

更新日時
  • プーチン大統領、NATO拡大に「対応策」を警告
  • トルコ大統領、北欧2カ国のNATO加盟にあらためて難色

ウクライナのマリャル国防次官は、南東部マリウポリのアゾフスターリ製鉄所から重傷を負った兵士53人がロシア支配地域にある病院に移送されたと明らかにした。今月初めには国連主導で同製鉄所からの民間人退避が行われたが、兵士の退避は初めて。

  プーチン大統領は、スウェーデン、フィンランド両国が北大西洋条約機構(NATO)加盟申請を進めれば、ロシアとしては対応策を講じると警告した。トルコのエルドアン大統領は北欧2カ国のNATO加盟を認めることにあらためて難色を示した。

  欧州連合(EU)は域内のガス輸入業者が対ロシア制裁に抵触せずにロシアにガス代金を支払うことは可能だとの見解を示した。一方、EUのロシア産原油禁輸の提案を巡る交渉は難航している。

Informal Meeting Of NATO Foreign Ministers As Russian War In Ukraine Continues
ドイツのベーアボック外相(左)とNATOのストルテンベルグ事務総長(ベルリン、5月15日)
Photographer: Hannibal Hanschke/Getty Images

 

コラムとQuickTake

  ウクライナ情勢を巡る最近の主な動きは以下の通り。

一部ウクライナ兵士がマリウポリ製鉄所から退避

  ウクライナのマリャル国防次官は、南東部マリウポリのアゾフスターリ製鉄所から重傷を負った兵士53人がロシア支配地域にある病院に移送されたと明らかにした。この他にもウクライナ兵211人が人道回廊を通じて同製鉄所からロシア支配地域に移動した。今後の捕虜交換の対象となる可能性があるという。

  ウクライナの政府と保安局は、同製鉄所に残っている兵士を支援する方法を探していると同次官は述べた。

トルコ大統領、北欧2カ国のNATO加盟に「待った」

  トルコのエルドアン大統領は16日遅くのアンカラでの記者会見で、スウェーデンとフィンランドによる北大西洋条約機構(NATO)加盟は認めない考えを示した。クルド人武装勢力に対する両国の姿勢を理由に挙げた。NATO拡大計画に対するトルコの難色は容易に解消できるとした楽観に冷水を浴びせる発言だ。

EU外相、原油禁輸案巡る協議を大使級に戻す

  欧州委員会のボレル副委員長(外交安全保障上級代表)は、欧州連合(EU)の外相がロシア産原油禁輸の提案を巡る交渉の行き詰まりについて、さらなる話し合いのため大使級協議に戻すことを決めたと明らかにした。

  原油禁輸はEUの対ロシア制裁第6弾の提案に盛り込まれている。ボレル氏によると、ブリュッセルで開催された外相会合では「技術的に複雑過ぎ、きょうの会合で政治的決定に達することができなかったため」、大使レベルに戻すことが決まった。いつごろ合意に至るかとの質問に対し「1週間かそれとも2週間かかるのか」分からないと答えた。

ウクライナ軍がロシア軍の渡河を阻止

  ウクライナ軍による砲撃でロシア軍はドネツ川を渡るのを阻止された。米国防当局者の分析が示した。プーチン大統領は軍事作戦の照準をウクライナ東部の攻略に定めているが、前進を阻まれている。渡河作戦が成功しなければ、ロシアがドネツクの支配地域を拡大するのは困難な可能性があると同当局者は指摘した。

  ハルキウ(ハリコフ)に近い北部ではウクライナ軍が国境近くまでロシア軍を押し戻したと同当局者は説明。ロシア軍はドネツク西部の攻略である程度の成果を上げているという。

EU、対ロ制裁に抵触せずにロシア産ガスの購入は可能

  EUは域内のガス輸入業者が対ロ制裁に抵触せずにロシアにガス代を支払うことは可能との見解を示した。欧州委員会によれば企業は既存の契約に沿ってユーロかドルで支払いを行い、義務は履行されたとの考えを明確に発表する必要がある。

EU、ロシア産ガスの購入継続を容認-ルーブル支払いは認めず

スウェーデン政府、NATO加盟申請を正式決定

  スウェーデン政府はNATOへの加盟申請を正式に決定した。アンデション首相が16日に表明した。首相はストックホルムで記者会見を開き、同国のNATO担当大使が加盟意向のメッセージを「近く」伝えると説明した。

スウェーデン政府、NATO加盟申請を正式決定-首相が発表

ロシアの経常黒字が急拡大、対ロ制裁で輸入減

  今年1ー4月のロシアの経常黒字は958億ドルと、前年同期から3倍超拡大した。ロシア中央銀行が発表した。輸出向け原油・ガス価格が上昇した一方で、対ロ制裁で輸入が減ったことが背景。

プーチン大統領が警告、NATOが領域拡大なら対応講じる

  プーチン大統領はスウェーデン、フィンランド両国がNATOに加盟すること自体は脅威ではないと述べた上で「軍事インフラの領域拡大に伴い、われわれは対応策を講じる」と表明。両国のNATO加盟が「ロシアにもたらす脅威に基づき対応策の内容を決定する」と続けた。大統領は両国のNATO加盟について初めて公式に見解を示した。

プーチン大統領はスウェーデン、フィンランド両国がNATOに加盟すること自体は脅威ではないと述べた上で「軍事インフラの領域拡大に伴い、われわれは対応策を講じる」と表明した
Source: Bloomberg

マクドナルド、ロシアから撤退へ

  米マクドナルドは16日、ロシアから撤退すると発表した。ロシアのウクライナ侵攻を受け一時的に店舗を閉鎖していたが対応を強化し、30年以上続けてきたロシアでの店舗展開に終止符を打つ。マクドナルドは西側諸国企業の中でも早くからロシアに出店。モスクワのプーシキン広場の1号店はソ連崩壊直前の1990年にオープンし、初日には3万人が並んだと報じられた。

マクドナルド、ロシアから撤退へ-ウクライナ侵攻巡る対応を強化

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原題:Ukraine Latest: First Fighters Are Evacuated From Mariupol Plant(抜粋)

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