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中国経済が急失速-「ゼロコロナ」生産や消費に大打撃

更新日時
  • 4月の工業生産は2.9%減、予想外のマイナス-小売売上高も大不振
  • 刺激策講じてもその効果はゼロコロナ政策の調整次第-張智威氏
Shared bicycles used as makeshift barriers during a lockdown in Shanghai.
Shared bicycles used as makeshift barriers during a lockdown in Shanghai. Source: /Bloomberg

中国経済が4月に急失速した。新型コロナウイルス感染を徹底的に抑え込む「ゼロコロナ」政策の代償は大きく、工業生産や小売売上高が落ち込んだ。市場関係者の間では早期の回復は見込みにくいと指摘する声もある。

  4月の工業生産は前年同月比2.9%減。市場予想中央値は0.5%増、3月は5%増加だった。小売売上高は前年同月比11.1%減少。予想は6.6%減、3月は3.5%減っていた。失業率は6.1%へと悪化。予想は6%だった。若者の失業率も上昇し、過去最悪水準となった。

  1-4月の固定資産投資は前年同期比6.8%増へと伸びが縮小。市場では7%増加と見込まれていた。

  ブルームバーグ・エコノミクスは国内総生産(GDP)が4月に前年同月比0.68%減と、2020年2月以来となる縮小だったと推計した。

中国、利下げ見送り-人民元の下落圧力強まる中で

Sharp Slump

Covid and lockdowns drive China into contraction for a second time

Source: China's National Bureau of Statistics

Note: Jan.-Feb. data is combined by source

  コロナ感染を徹底的に抑え込む政府の厳格な取り組みによって、中国経済が甚大な影響を受けている。感染力が強いオミクロン変異株の出現によって都市封鎖と再開を繰り返すリスクが従来株に比べて増しているにもかかわらず、中国当局はゼロコロナ政策を堅持する姿勢を崩していない。上海市は緩やかに経済活動を再開しつつあるが、企業が通常の業務に戻るまでまだ時間を要する公算が大きい。

上海のコロナ市中感染、2日連続ゼロ-小売店は徐々に営業再開

  ピンポイント・アセット・マネジメントの張智威チーフエコノミストは、中国経済が4-6月(第2四半期)に縮小する可能性もあり、政府が5.5%前後に設定した今年の経済成長率目標の達成はさらに遠のいたと指摘する。

  張氏は「景気を安定させるため新たな刺激策を講じるよう求める政府への圧力が強まっている」としながらも、追加策の効果はオミクロン株に対しても感染者をゼロに抑え込もうとする当局の姿勢がどのように調整されるか次第だとの見方を示した。

  国家統計局はコロナ感染拡大による経済への影響は大きかったが、これは短期的にとどまると説明。「コロナ感染の制御や経済安定化に向けた政策の進展が効果を発揮するにつれて中国経済は緩やかに持ち直すと見込まれる」と指摘し、4-6月にGDPが縮小するとは予想していないと主張した。

  本土株のCSI300指数は一時1%安と、下げ幅を広げた。

原題:China’s Factories and Consumers Hit as Lockdowns Wreak Havoc (3)(抜粋)

(第4段落にブルームバーグ・エコノミクスの月次GDP推計を追加し更新します)
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