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サマーズ氏、米民主党の物価対策酷評-トランプ氏の消毒剤注射に例え

  • 法案は非生産的、供給拡大の企業努力を台無しに-サマーズ氏
  • インフレ天井打った可能性も、FRB目指す2%達成は「当面ない」
Former Treasury Secretary Larry Summers.

Former Treasury Secretary Larry Summers.

Photographer: Rob Kim/Getty Images North America

ガソリン高騰への対策として米民主党が成立を目指す「価格つり上げ禁止法」を、サマーズ元米財務長官は「危険な戯(ざ)れ言」と酷評した。

  「インフレ圧力に対し、何らかの持続的な形で少しでも有意な効果が期待できる見通しはまずない」とブルームバーグテレビジョンのインタビューで述べた。「むしろあらゆる類いの不足を生み出し」、価格高騰への対策として供給を拡大する企業努力を台無しにしかねないと説明した。

ブルームバーグテレビジョンで話すサマーズ氏
出所;ブルームバーグ

  「過剰な」もしくは「搾取的な」燃料価格の設定を禁じるこの法案を米議会は来週、採決する。可決には共和党からの支持が必要になるが、その可能性は低い。

  「ガソリンスタンドでの便乗値上げや、もっと一般的な価格つり上げといったものを経済学に持ち込むのは、トランプ氏が消毒剤注射案を医学に持ち込むようなものだ」とサマーズ氏は話した。トランプ前大統領は2020年に新型コロナウイルス対策として、消毒剤を注射する方法は可能かと公の場で尋ねたことがある。

2%目標の達成

  ハーバード大学教授でブルームバーグテレビジョン寄稿者であるサマーズ氏は、インフレは3月に年率8.5%となったことで天井を打った可能性もあるとしながら、米連邦準備制度理事会(FRB)が目指す2%目標に下がるのは「当面ない」と発言。

  1960年代や70年代のインフレとの闘いから、消費者物価の上昇を抑え込むには複数回の景気減速が必要になる可能性が示唆されていると指摘した。

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原題:Summers Compares Price-Gouging Bill to Trump’s Bleach Injections(抜粋)

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