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【米国市況】株上昇、FRB議長発言でやや安心感-ドル129円台前半

A trader works on the floor of the New York Stock Exchange.

A trader works on the floor of the New York Stock Exchange.

Photographer: Bloomberg/Bloomberg

13日の米株式相場は上昇。ここ数日に発表された経済指標で高いインフレが示された後、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長が0.75ポイントの利上げは積極的に検討していないと再表明したことが一定の支えになった。

  • 米国株は上昇、広範に買い-ダウ平均7営業日ぶり反発
  • 米国債は下落、10年債利回り2.93%に上昇
  • ドルは下落-リスク回避後退で円も安い、129円台前半
  • NY原油は大幅続伸、精製品の不足受けた燃料価格高騰で
  • NY金、週間で昨年6月以来の大幅安-ドル上昇傾向が重し

  一段と積極的な金融引き締めでリセッション(景気後退)に陥るとの懸念が根強い市場に、前日に伝わったパウエル議長の発言は安心感をもたらし、大きく売られていたリスク資産の持ち直しにつながった。

パウエル議長、今後2回の0.5ポイント利上げの可能性重ねて指摘 (1)

  S&P500種株価指数は広範に上げて、前日比2.4%高の4023.89で終了。前日は最高値から一時20%近く下げ、弱気相場入り寸前となっていた。週間では2011年6月以来の最長となる6週連続の下落。ダウ工業株30種平均は7営業日ぶりに反発し、466.36ドル(1.5%)高の32196.66ドル。ナスダック総合指数は3.8%値上がり。

  アップルやマイクロソフト、アマゾン・ドット・コムといったハイテク大手の上昇を背景に、ナスダック100指数も好調なパフォーマンス。一方、ツイッターは急落。 資産家イーロン・マスク氏は同社買収が「一時的に保留」になっているとツイートした後、「依然コミット」していると主張、市場に新たな混乱の種をまいた。

マスク氏、ツイッター買収「保留」で新たな混乱-駆け引き狙いか (1)

  UBSグローバル・ウェルス・マネジメントのマーク・ヘーフェル最高投資責任者(CIO)は「多くの投機的なフロス(泡)が既に市場から取り除かれた」と指摘。「従って、性急に手じまわないよう当社は助言する。今後12カ月間はリセッションが回避されるとの見方が当社の中心シナリオだ。ただし、投資家は高いボラティリティーに引き続き身構える必要がある」と述べた。

  株高を背景に、米国債相場は下落。ニューヨーク時間午後4時17分現在、10年債利回りは8ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の2.93%。

Multiple Fibonacci levels are stacking up to provide support for the S&P 500
S&P500種
出所:ブルームバーグ

  外国為替市場ではドルが主要10通貨の大半に対して下落。リスク資産が前日の下げからおおむね持ち直したのに伴い、ユーロが高い。商品価格の上昇を背景に、資源国通貨も値上がりした。一方、逃避需要が減退する中、円は対ドルで下落。

  主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.3%低下。ニューヨーク時間午後4時18分現在、ドルは円に対して0.8%高の1ドル=129円33銭。ユーロは対ドルで0.2%高の1ユーロ=1.0401ドル。

  ニューヨーク原油先物相場は大幅続伸。ロシアからのディーゼル油輸出が4月、ウクライナ侵攻前の水準から急減したことが明らかになった。精製品の世界的な供給不足が燃料価格を押し上げる状況が続いている。中国の新型コロナウイルス関連の動向では、北京市当局が市内でロックダウン(都市封鎖)が行われるとの観測を否定した。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物6月限は、前日比4.36ドル(4.1%)高の1バレル=110.49ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント7月限は4.10ドル高の111.55ドル。

  ニューヨーク金先物相場は続落し、2月上旬以来の安値となった。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物6月限は、前日比0.9%安の1オンス=1808.20ドルで終了。週間ベースでは積極的な金融引き締め観測下でのドル高を背景に、昨年6月以来の大幅下落となった。

  今週は米10年債の利回りが低下。利回り低下は通常、利子を生まない金の需要を支えるが、ドルの上昇傾向が続いていることで金の投資妙味が損なわれている。 

  ガーディアン・ゴールド・オーストラリアの事業開発マネジャー、ジョン・フィーニー氏は「金相場を押し下げている主な要因は、投資家をドルに向かわせている市場のボラティリティーだ」と指摘した。

原題:Stocks Roar Back at End of Nerve-Racking Week: Markets Wrap(抜粋)

Treasuries Hold Losses as Stocks Extend Rally in Late Session(抜粋)

US Dollar, Yen Fall as Risk Sell-Off Peters Out: Inside G-10(抜粋)

Oil Climbs as Global Refining Crunch Drives Record Fuel Costs(抜粋)

Gold Heads for Worst Week Since June as Dollar Adds Pressure(抜粋)

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