タイガー系に牙をむいた人気ハイテク株、転落ではファンドを道連れに
Tom Maloney、Katherine Burton-
株安予見できなかった著名トレーダー、資金消失で顧客の怒りかう
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来週の届け出、ポジション解消したファンドの存在が判明する可能性

Stock market information at the Nasdaq MarketSite in New York, U.S., on Thursday, Feb. 3, 2022.
Photographer: Michael Nagle/Bloombergチェース・コールマン氏をはじめ、「タイガー・カブ(子虎)」と呼ばれるタイガー・マネジメント出身のファンドマネジャーらは、ネットフリックスやカーバナ、ショッピファイといった高値のテクノロジー株に投資資金を集中することで巨額を稼いだ。
こうした銘柄は今、子虎を道連れに転落の一途をたどっている。これら著名なトレーダーらが今年の値崩れを予見できず、株安から利益を得ることができなかったことは顧客の怒りをかっている。
コールマン氏のタイガー・グローバル・マネジメントは4月までの年初来成績がマイナス44%と、顧客は160億ドル(約2兆700億円)を失った。ダン・サンドハイム氏のD1キャピタル・パートナーズは、最も人気が高いポートフォリオで19%のマイナスを記録した。
こうした損失がどのように広がったのかを知る上で、何らかの手がかりを16日までに得られる可能性がある。同日は資産運用各社が3月末時点で保有していた米国株を開示する期限となっている。
浮上している一つの疑問は、タイガー系ファンド大手6社のうち、1-3月(第1四半期)にテクノロジーの持ち株を手じまったファンドがあったかどうかだ。もしあったとすれば、雪崩のような売りで株価が今年最大84%下落したことの説明がつくかもしれない。
タイガー系ファンドの多くは昨年10-12月(第4四半期)末時点で、今年最悪のパフォーマンスとなっている銘柄の多くを保有していたことが先の届け出で示されている。こうしたファンドには、アンドレアス・ハルボーセン氏のバイキング・グローバル・インベスターズや、スティーブ・マンデル氏のローン・パイン・キャピタル、リー・エインズリー氏のマーベリック・キャピタル、フィリップ・ラフォント氏のコーチュー・マネジメントも含まれる。
Tiger Trauma
Some of 2022's worst-performing stocks were widely held by Tiger Cubs at the start of the year
Source: Bloomberg
タイガー系ファンドの少なくとも3社が昨年末時点で保有していた米国株のリスト:
Miserable Ride
Of 42 stocks owned by at least half of the six Tiger Cubs, only two are up this year
Source: Bloomberg
Returns through May 11, 2022. Holdings are as of Dec. 31, 2021, the most recent 13F filing. Percentage of shares owned is calculated using single share class only.
原題:
Tiger Cubs Crushed by Same Stocks That Made Hedge Funds Billions(抜粋)