東芝、秘密保持契約したパートナー候補は計10社-提案期限は30日
古川有希
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企業価値向上に向けてあらゆる選択肢を模索-CFO
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6月末までに開催予定の定時株主総会に間に合うよう選任-CFO

Signage for Toshiba Corp. displayed at the company's headquarters in Tokyo, Japan, on Wednesday, April 7, 2021.
Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg東芝は潜在的な投資家やスポンサーから募集している株式の非公開化を含む戦略的選択肢の提案について、13日現在で計10社から既に秘密保持誓約書を受け入れていることを明らかにした。提案の提出期限は今月30日としている。
同社の発表によると、秘密保持誓約書の受け入れが完了したパートナー候補には、順次財務や事業の詳細情報の提供などを行っているという。フィナンシャル・アドバイザー(FA)にみずほ証券とJPモルガン証券を追加で起用したことも併せて発表した。
平田政善最高財務責任者(CFO)は会見で、「あらゆる選択肢を模索してあらゆるステークホルダーの利益になる運営の仕方を含め鋭意検討しているところ」だと述べた。今期(2023年3月期)はFAへの支払いなどの費用として100億円程度見込んでいる。
東芝は現在、企業価値の向上に向けて投資家やスポンサーから株式の非公開化を含む戦略的選択肢の提案を募集している。ブルームバーグはこれまでにCVCキャピタル・パートナーズやベイン・キャピタル、KKRとブラックストーンが買収を検討していると報じた。
一方、発表を延期した取締役選任案については、「取締役会からは最適な取締役体制を構築するために追加の時間を要することになったと聞いている」と述べた。6月末までに開催予定の定時株主総会に間に合うように選任する方針だという。
東芝は同日、今期(2023年3月期)の連結営業利益が前期比7%増の1700億円になる見通しだと発表した。
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(会見の内容を追加し記事を更新します)
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