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ロシア極東からの石油出荷急減-制裁措置の影響でアジア勢も敬遠

ロシア極東からの石油出荷が急減している。ロシアのプーチン大統領がウクライナで始めた戦争に対する制裁措置を受け、国際的な石油企業が撤退しつつある。

  エクソンネフテガスがサハリンで生産したソコール原油については、4月27日以降に出荷されたのはカーゴ1隻のみ。ブルームバーグがモニターしている船舶追跡データによると、あと5隻分の出荷が可能だった。制裁措置で事業運営が困難になっており、米エクソンモービルは「サハリン1」事業での石油生産を削減している。

  エクソンの広報担当ジュリー・キング氏はコメントを控え、4月27日の発表文を参照するよう要請。その中で同社はサハリン1での操業を打ち切るとし、エクソンネフテガスは出荷義務を免れる「フォースマジュール(不可抗力)」条項を宣言した。

Russia's Pacific Crude

Shipments have tumbled as sanctions start to bite

Source: Vessel tracking data monitored by Bloomberg

Note: Week to May 13 is averaged over five days

  三井物産と三菱商事が出資している「サハリン2」からの原油出荷は少なくとも今のところ、サハリン1よりも持ちこたえている。サハリン2から管理・技術スタッフを引き揚げている英シェルはコメントを控えた。

  サハリン1および2から輸出される原油はロシアのソブコムフロット所有のシャトルタンカーで運ばれてきたが、事情に詳しい関係者によれば、制裁措置が同社の船舶保険確保に影響しており、アジアの石油精製各社はこうした原油を敬遠している。ただ、5月に入りロシア以外のタンカーがサハリンのターミナルに寄港し始めている。

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  シベリアからパイプラインで運ばれるESPO原油の出荷は維持されているが、顧客リストは縮小。今月これまでに積み込まれたカーゴは1隻を除き全てが中国に向かっている。バルト海と黒海、北極の港湾から積み出されるロシア産原油の輸出はほとんど減っていない。

原題:Russia’s Pacific Crude Exports Tumble as Sanctions Start to Bite(抜粋)

 

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