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【債券週間展望】長期金利に低下圧力、海外金利上昇一服で買い安心感

5月第3週(16-20日)の債券市場は長期金利に低下圧力が掛かると予想されている。日本銀行が連日の指し値オペで10年国債利回りを0.25%以下に抑える姿勢を鮮明にする中、欧米主要国でも長期金利の上昇が一服しており、債券買いに安心感が出るとみられている。

市場参加者の見方

◎三菱UFJモルガン・スタンレー証券の稲留克俊シニア債券ストラテジスト

  • 金利は下がりやすくなり始めるとみる。米長期金利が3%を下回って定着してきた兆しがあり、世界的なリスクオフのムードが円債にも向かうのではないか
  • 20年債入札は、12日の30年債入札があまり良くなかったので楽観はしきれない
  • 消費者物価指数(CPI)は携帯料金引き下げの影響はく落と食料品の値上がりで2%に届く可能性がある。根強くくすぶっている日銀の政策修正観測が強まるかどうか確認したい
  • 新発10年債利回りの予想レンジは0.230%~0.245%

◎岡三証券の鈴木誠債券シニアストラテジスト

  • 日銀オペに支えられて底堅い相場展開が継続。景気減速懸念から欧米主要国でも長期金利上昇は一服しており、警戒されてきた急速な円安進行に歯止めが掛かってきたことも投資家の安心感につながる
  • CPIは目標とする2%近辺まで上昇するとみられる。物価上昇見通しは上値を抑える要因になろうが、景気の先行き不透明感が続く間は大幅な利回り上昇は見込みにくいだろう
  • 入札は投資家の需要に支えられていずれも無難に消化されようが、国債入札は相場の上値を抑える要因になろう
  • 新発10年債利回りの予想レンジは0.220%~0.250%

国債入札予定

 対象発行予定額
16日10年物価連動債2000億円程度
18日5年利付国債2兆5000億円程度
20日20年利付国債1兆2000億円程度

日銀買い入れ予定

 対象年限買い入れ予定額
19日1年超3年以下4750億円
 5年超10年以下5000億円
 25年超500億円

主な材料

  • 16日:中国の工業生産と小売売上高(4月)
  • 17日:米連邦準備制度理事会(FRB)パウエル議長がWSJ主催会議で講演
  • 18日:実質国内総生産速報値(GDP、1-3月期)
  • 18日:主要7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議(20日まで)
  • 20日:全国CPI(4月)
  • 20日:米バイデン大統領が韓国・日本訪問(24日まで)
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