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パウエル議長、今後2回の0.5ポイント利上げの可能性重ねて指摘

更新日時
  • 必要に応じて「行動を多くする用意がある」-ラジオインタビュー
  • ソフトランディング達成には多くの困難を伴う、「多少の痛み」も

パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長は米公共ラジオとのインタビューで、連邦公開市場委員会(FOMC)が6月と7月の今後2回の会合で0.5ポイントずつ利上げする公算が大きいとの見解をあらためて示した。必要に応じてさらなる行動に踏み切る可能性にも言及した。

  議長はNPRの番組「マーケットプレイス」で、インフレ抑制に向けた決意を強調する一方、リセッション(景気後退)を招かずにそれを実現することができるかどうかは、金融当局のコントロールが及ばない諸要素に左右されることも認めた。

Fed Chair Powell Holds News Conference Following FOMC Rate Decision
4日に記者会見したパウエルFRB議長
Photographer: Al Drago/Bloomberg

  12日に公表されたインタビューの発言録によれば、議長は「経済がほぼ予想通り推移した場合、今後2回の会合では0.5ポイントの追加利上げが適切だろう」と話した。

  0.75ポイントの利上げは検討から外したかとの質問には、当局としてそうした動きを「積極的には検討していない」と、4日の記者会見での発言を繰り返した。

  ただ、「事態が予想よりも良好ならば、われわれは行動を少なくする用意があり、予想より悪ければ行動を多くする用意がある」とも述べた。

  米金融当局が3月に0.25ポイント利上げし、事実上のゼロ金利政策を解除した点に関しては、「恐らくもう少し早めに利上げしておくのが良かっただろう」と認めた上で、「それでどれほどの違いがあったかは分からないが、われわれはその時点で把握していたことに基づいてリアルタイムで判断しなければならず、最善を尽くした」と言明した。

  議長はまた、労働市場が力強さを保った状態で、インフレ率を2%の当局目標に沈静化させるソフトランディング(軟着陸)を目指しているとしつつも、その実現には「多くの困難が伴う」とし、取り組みの過程で「多少の痛み」が生じるだろうと語った。

  さらに、「実際にソフトランディングを達成することができるかどうかの問題は、当局がコントロールできない諸要素に左右される可能性がある」と話し、特に地政学的な情勢とサプライチェーンのボトルネックを指摘した。 

  インタビューの最後に今の考えを5つの単語で表現してほしいと質問されたのに対しては、「Get inflation back under control(インフレ抑制)」と説明した。

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原題:

Powell Reiterates Half-Point Hikes Are Likely in June and July(抜粋)

(パウエル議長の発言を追加して更新します)
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