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「FRBプット」終わり、ディストレスト債が増加-1年ぶり高水準に

  • インフレ高進下での米利上げが高リスク企業の重しに、圧力高まる
  • 低収益力企業など借り入れ困難-ディストレスト債とデフォルト増加

インフレ高進とサプライチェーン混乱で苦境に立つ企業が増えていることを、米社債の価格が示している。

  現金自動預払機(ATM)メーカーのディボールド・ニックスドルフとパーティー用品のパーティー・シティ・ホールドコは、インフレの影響を示した決算発表後に社債が急落した。

Bad earnings cause lower-rated junk names to crash
 
 

  他にも多くの銘柄が下落し、ブルームバーグがまとめたデータによると、米州のディストレスト債残高は先月終盤に1年ぶり高水準に膨らんだ。利回りが米国債を10ポイント以上上回るか、額面1ドルに対して0.8ドルを下回って取引されるローンとして定義される不良債権は増え続けている。

  ブルームバーグ・インテリジェンスのディストレスト債アナリスト、フィル・ブレンデル氏はインタビューで「ディストレスト債が急増すると思う。誰もが安心し油断していた状況が変わると、こうした大幅増加が起こる傾向がある」と話した。

  新型コロナウイルス禍の初期には多くの発行体の社債が値下がりしたが、米連邦準備制度と米政府が経済に資金を注入したことで持ち直した。しかし米金融当局がインフレ対策で利上げをしている今は、「FRBプット」に頼ることはできない。

  全体的に利回りが上昇すれば投資家はリターンを求めて高リスク債に手を出す必要がなくなり、負債が大きく収益力の低い企業は借り入れ困難に陥り、ディストレスト債とデフォルト(債務不履行)が増える可能性がある。

  投資会社CQSの最高投資責任者でパートナーのジェーソン・ウォーカー氏は「短期的にはデフォルトのきっかけは多くないが、圧力は高まるだろう」と先週の会議で語った

Risky Business

Pile of troubled debt in the Americas swells to a one-year high

Source: Data compiled by Bloomberg

Note: Data includes corporate bonds trading at spreads greater than 1,000 basis points and loans trading below 80 cents on the dollar.

 

原題:

No More Fed Put: Corporate Distress Is Making a Comeback(抜粋)

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