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JPモルガンとゴールドマンにロシア債売買する顧客情報要求-米議員

  • ウォーレン上院議員とポーター下院議員、両行CEOに書簡送付
  • 取引がプーチン政権にどう利益をもたらすか情報求める-書簡

米銀大手のJPモルガン・チェースゴールドマン・サックス・グループはロシア債を売買している顧客に関する広範囲な情報の提出を迫られている。米民主党のウォーレン上院議員とポーター下院議員はロシアによるウクライナ侵攻でウォール街が利益を上げているかどうか調べる取り組みを拡大する。

  ウォーレン、ポーター両議員は10日、JPモルガンのジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)とゴールドマンのデービッド・ソロモンCEOに宛てた書簡で、2月の侵攻開始以降にロシアの国債と社債の取引に関わった顧客のリストと、その取引の種類と規模および利益の情報を要求。JPモルガンとゴールドマンが手掛けた取引やそれで生じた収入の集計など両行自体に関する情報も求めた。

Treasury Secretary Yellen Testifies Before Senate Banking Committee
ウォーレン上院議員
Photographer: Tom Williams/CQ Roll Call/Bloomberg

  両議員は書簡で「あなた方の取引がプーチン政権にどう利益をもたらすか、そしてあなた方の銀行がロシアのウクライナ侵攻からどう利益を得る可能性があるかについての情報を求めている」と記した。

  ロシア債取引は論争の的となっており、情報開示要求は取引を取りまとめる銀行から、市場に戻ったヘッジファンドなどの投資家に注目対象を広げる可能性がある。ウクライナ侵攻は当初、国際的な制裁対象でなくてもロシア関連債の価格急落を招いた。その後、業界の一部には買いの好機を利用する是非を巡り異なる見方を取る向きもいる。

  JPモルガンとゴールドマンはウクライナ侵攻を受けてロシアから撤退すると発表しており、両行は既存の債券の管理や手じまいで顧客をサポートすることに重点を置く方針を示していた。

  JPモルガンとゴールドマンの担当者はコメントを控えた。JPモルガンは以前、「マーケットメーカーとしてわれわれは顧客によるリスク削減や流通市場でのロシア向けエクスポージャーの管理を支援している。これらの取引はどれも制裁に違反しておらず、ロシアに恩恵をもたらしてもいない」との立場を示していた。

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原題:JPMorgan, Goldman Pushed to Name Clients Trading Russia Debt (1)(抜粋)

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