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NY連銀総裁、失業率は「幾分か」上昇も-高インフレ対応で

更新日時
  • インフレ率は今年「ほぼ4%」、23年に「2.5%程度」に低下へ
  • ウィリアムズ総裁はドイツで開かれたシンポジウムで講演

米ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁は、金融当局は高インフレに対処しつつ経済のソフトランディング(軟着陸)を目指していると説明。そうした取り組みの中で、利上げにより失業率が幾分か上昇する可能性があるとの見解を示した。

  総裁は10日、ドイツのエルトビレでのシンポジウムで講演。講演後の質疑応答で「私が『ソフトランディング』を考える場合、それは『潜在成長率を下回る成長がしばらく続く可能性はある。失業率が幾分か上昇することも確実にあり得るが、大幅に上昇するわけではない』という状況だ」と述べた。

  その上で、「私としては失業率が3.6%にとどまっている状況をソフトランディングとは定義しない」とし、「インフレが鈍化しつつあり、同時に健全かつ力強い労働市場を真の意味で維持している状況がソフトランディングと定義されよう」と語った。

Key Speakers At The Central Banking Forum And Interviews From The Sidelines Of The IMF Annual Meeting
ウィリアムズ総裁
Photographer: SeongJoon Cho/Bloomberg

  講演では自身のシナリオとして、利上げが寄与する形でインフレ率は「ほぼ4%」に下がり、2023年に「2.5%程度」へ低下、24年には当局目標の2%に近い水準に戻ると予想。一方で米国の労働市場と経済は「力強さと底堅さを示し続ける」だろうとし、今年の成長率は「2%前後」、失業率は現在の低水準(3.6%)付近にとどまるとの考えを示した。講演での発言内容は事前に配布された原稿に基づく。

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  講演で総裁は、当局が「フェデラルファンド(FF)金利を年内により正常な水準へと戻すべく迅速に行動する」ことを見込むと述べた。

  講演後には記者団に対し、0.5ポイントの利上げとバランスシートの縮小計画が相まって「経済からの金融政策支援の非常に重要かつ大幅な解除」になると指摘。それらを同時に実施することで、「今後2回の会合で0.5ポイント程度の幅で動く余地が若干生まれる」と語った。

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原題:Williams Says Unemployment Rate May Rise as Fed Fights Inflation(抜粋)

(質疑応答での総裁の発言を追加し、更新します)
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