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ブラックロックが中国に強気姿勢を撤回、都市封鎖で成長見通し悪化

  • 新型コロナ感染対策のロックダウンや中国とロシアの関係がリスクに
  • 中国株指数は昨年10月初め以来28%下落、グローバル指標より大幅安

ブラックロックは中国に関する強気スタンスを撤回した。新型コロナウイルス感染を封じ込めるためのロックダウン(都市封鎖)が中国の経済成長を脅かし、株価の大幅下落を引き起こしている。

  ブラックロック・インベストメント・インスティチュートのストラテジスト、ジャン・ボアバン氏らは9日付のリポートで中国資産に関して、リスクを埋め合わせることができる魅力あるバリュエーションを踏まえて従来は「ややオーバーウエート」としていたと説明。だが今は、感染対策による打撃を反映し中国株・債券に中立的スタンスを推奨している。

Lockdown Continues in Shanghai
ロックダウン中の上海の様子(5月7日)
Source: Bloomberg

  リポートは「感染抑制のための広範囲なロックダウンで中国の成長見通しが急速に悪化した」ことが変更理由だと説明。「ロックダウンは経済活動を抑制する見込みであり、中国の政策当局者は成長減速を予防するため緩和策を予告しているが、まだ行動は不十分だ」と指摘した。

  中国当局は厳格な感染対策を進め、上海などの都市でロックダウンを実施しており、経済に大きな足かせとなっている。中国の見通しを巡る懸念で人民元は対ドルで9日に1%余り急落。ブルームバーグが算出する中国大型株の指数は一時約3%値下がりした。MSCI中国指数は昨年10月初め以来28%下落し、MSCIのグローバル指標の11%安より大幅な下げを記録している。

  オンショア人民元は10日に4日続落し、0.1%安の1ドル=6.7388元と、2020年11月以来の安値を付けた。

The MSCI gauge for China stocks has fallen 28% since October amid growing risks
 
 

  ロシアによるウクライナ侵攻以来、世界の投資家は中国政府が欧米による対ロ経済制裁に巻き込まれかねないと懸念して、中国資本市場から手を引く構えも見せている。

  ブラックロックのストラテジストらは、「中国のロシアとの関係を巡る地政学的懸念の高まりが見られる」と指摘。「外国人投資家には規制などの理由から中国資産を避けるよう求める圧力が強まる可能性を意味している」と分析した。

原題:

BlackRock Abandons Bullish China Call After Stocks Slump 28% (1)(抜粋)

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