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【ウクライナ】ロシア債巡る制裁免除延長の是非を検討-イエレン氏

更新日時
  • EU、ハンガリー首相との石油制裁案巡る電話会議延期
  • ウクライナ国営ガス輸送会社が「不可抗力」宣言、欧州向け供給不安

イエレン米財務長官はロシアの外貨建て債券の利払いを可能にしている制裁免除措置を延長するかどうかを財務省が鋭意検討していると明らかにした。

  ロシア産石油の輸入を禁止する欧州連合(EU)の提案を巡り予定されていたEU首脳とハンガリーのオルバン首相のオンライン会議が延期された。この制裁案にハンガリーは抵抗を続けている。オルバン首相はフランスのマクロン大統領とエネルギー問題を協議した。

   ウクライナ国営ガス輸送システム運営会社(GTSOU)は、同国の主要エントリーポイントを経由するロシア産ガスの欧州向け供給が11日から停止すると発表した。ロシア軍がガス圧縮施設の操業を妨害しているためだという。ガスが別の圧縮施設へと回され、欧州との供給契約が履行される可能性もまだあるという。

ウクライナ国営ガス輸送会社が「不可抗力」宣言、欧州向け供給に不安

ウクライナのゼレンスキー大統領はスロバキア議会向けのオンライン演説でロシア産原油禁輸のEU提案を支持するよう呼び掛けた
Source: Bloomberg
コラムとQuickTake

  ウクライナ情勢を巡る最近の主な動きは以下の通り。

ストルテンベルグNATO事務総長がコロナ陽性

  北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長の新型コロナウイルス陽性が判明した。NATO広報局がツイートで明らかにした。それによると症状は軽く、自宅で勤務する予定。

米財務省、ロシア債利払い巡る制裁免除延長の是非を検討

  イエレン米財務長官は10日、ロシアの外貨建て債券の利払いを可能にしている制裁免除措置を延長するかどうかを財務省が鋭意検討していると明らかにした。議員らの質問に答えた。ロシアのソブリン債を保有する米投資家が支払いを受けられるようにしている免除措置は今月25日に失効する。

ウクライナ国営ガス輸送会社が「不可抗力」宣言

  ウクライナ国営ガス輸送システム運営会社(GTSOU)は、同国の主要エントリーポイントを経由するロシア産ガスの欧州向け供給が11日から停止すると発表した。ロシア軍がガス圧縮施設の操業を妨害しているためだという。

  同社はウェブサイトに掲載した発表文で、主要エントリーポイントのソフラニフカを経由するガス輸送について、11日午前7時以降のフォースマジュール(不可抗力条項)を宣言した。ガスが別の圧縮施設へと回され、欧州との供給契約が履行される可能性もまだあるという。

Natural Gas Runs Through Ukraine

Source: The Oxford Institute for Energy Studies

Note: Only the portion of pipelines that run through Ukraine are displayed on the map

スウェーデン与党、15日にNATO加盟支持表明-フィンランド紙

  スウェーデンの与党・社会民主労働党は同国のNATO加盟問題について、15日に加盟支持を宣言する見通しだ。フィンランド紙ヘルシンギン・サノマットが情報源を明示せずに報じた。

中仏首脳が電話会談、ウクライナ和平交渉再開求める

  中国の習近平国家主席はフランスのマクロン大統領と電話会談を行い、ウクライナ情勢について意見交換した。中国国営の新華社通信が会談要旨を伝えた。両首脳は和平交渉再開を求めたという。

フィンランド議会委員会、NATO加盟を勧告

  フィンランドは全国民の安全を確保する最善の方法としてNATOに加盟するべきだと、議会国防委員会が勧告した。同国は数日以内に加盟申請について決定する構え。

EU、6億ユーロのウクライナ支援実施を承認

  EUはウクライナの差し迫った財政需要を満たすため6億ユーロの支援を実施することを承認した。匿名を要請したEU当局者が明らかにした。資金はEUがこれまでに打ち出していた総額12億ユーロに上る緊急支援パッケージの一部。当局者によると、欧州委員会は11日に手続きを完了し、数日以内に送金する可能性がある。

ウクライナ軍、ルガンスク州ポパスナから撤退

  ウクライナ東部ルガンスク州のガイダイ知事は、州内のポパスナから同国軍が撤退し、より守りの堅い陣地に移動していると、フェイスブックで発表した。

  ポパスナはルガンスク州とドネツク州の州境付近に位置し、戦略的に重要な高地にある。同市を巡って過去2カ月の間、攻防が続いていた。

ドイツとオランダの外相、キーウ訪問

  ドイツのベーアボック外相とオランダのフクストラ外相が10日、キーウ入りした。ベーアボック氏はロシア軍の残虐行為があったとされるキーウ郊外のブチャを訪問。フクストラ氏は近隣のイルピンで破壊された家屋などを目の当たりにし、「こうした行為を罰さずに済ますことはできない」とツイートした。

Ukraine war - Baerbock
ウクライナのベネディクトワ検事総長(右)とブチャを歩くベーアボック独外相(左から3番目)
Photographer:Andreas Andreas Stein/dpa/Getty Getty Images

仏大統領、ハンガリー首相とエネルギー問題協議

  ハンガリーのオルバン首相は10日、輪番制のEU議長国を務めるフランスのマクロン大統領とエネルギー安全保障を協議したと、同首相の側近が明らかにした。ロシア産石油に制裁を科すEU案を巡り、外交交渉が続いている。

  EUの報道官によると、前日発表されたオルバン首相とフォンデアライエン欧州委員長の電話協議は中止となった。中止の理由に関して今のところ説明はない。

マツダがロシア工場停止、日本勢は全て生産停止-日経

  マツダはロシアのウラジオストクに構える合弁工場での生産を4月下旬までに停止したと、日本経済新聞が報じた。日本から部品輸出を停止し、部品の残りがなくなったため生産を止めたという。これでロシアに生産拠点をもつ日系自動車メーカーの全てが同国で生産活動を停止したことになる。

ウクライナ経済、戦争終結でも今年30%のマイナス成長に

  ウクライナ経済は、侵攻したロシアとの戦争が年内に終わるというシナリオが実現しても、30%のマイナス成長になると欧州復興開発銀行(EBRD)が予測した。3月時点の20%のマイナス成長見通しを下方修正した。

ウクライナ経済、戦争終結でも今年30%のマイナス成長に-欧州開銀

EUが共同債の発行検討、長期復興財源確保で

  欧州連合(EU)は最終的に数千億ユーロに上る可能性のあるウクライナの長期復興財源を確保するため、共同債の発行を検討している。計画に詳しいEU当局者1人が明らかにした。

EUが共同債の発行検討、ウクライナの長期復興財源確保で-当局者

原題:Ukraine Latest: US ‘Actively Examining’ Russia Bond CarveoutUkraine Latest: EU Postpones Call With Orban Over Oil SanctionsUkraine Latest: Biden Worries Putin ‘Doesn’t Have a Way Out’(抜粋)

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