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株価急落で痛手のトレーダー、ハードランディングの兆し探り始める

  • 決算での「需要の弱さ」への言及、2020年4-6月以来の多さ
  • アナリストは22年利益予想を2週連続で引き下げ-BI

株式相場が急激に下げる中で悪材料に警戒する投資家は、経済が堅調だとする米連邦準備制度の見方は誤りであることを示す証拠として、通常はそれほど目立たないデータの多くに注目し始めている。

  その一つは現在の決算発表シーズンで言及されている「需要の弱さ」だ。バンク・オブ・アメリカ(BofA)によれば、2020年4-6月(第2四半期)以来の多さとなっている。もう一つは小売店舗への客足の鈍化。企業収益は伸びているかもしれないが、アナリストは22年の利益予想を引き下げている。一部の消費関連企業は、注文の遅れや下降局面で通常見られる行動について警告を発した。

  リセッション(景気後退)が間近だとの証拠にはならないが、こうしたデータが株式に対する悲観的なセンチメントを助長している。S&P500種株価指数は先週まで5週連続で下げ、9日にはさらに3.2%下落し、13カ月ぶりの安値となった。

  数週間前からの下げ相場は、新型コロナウイルス禍のさなかに買われていた銘柄の売りで始まったが、今はアップルやグーグル親会社アルファベットなど大型ハイテク株にも広がっている。ナスダック100指数は9日に4%下げ、20年11月からの上げが帳消しになった。

  JPモルガン・インベストメント・マネジメントのグローバル・マーケット・ストラテジスト、ミーラ・パンディト氏は「市場が最悪の結果の方向に傾いているかのようだ」とブルームバーグテレビジョンで発言。「リスクの予感が現実化し、市場はそれを織り込もうとしている。不確実性が多い」と述べた。

U.S. stocks have seen a string of days with deep losses
 
 

  懸念の大きな理由は現時点ではっきりしている。ロシアのウクライナ侵攻や中国のコロナ対策の制限措置が需要を損ない、サプライチェーンをさらに混乱させる中で、米連邦準備制度がインフレ抑制で引き締め姿勢を強めていることだ。リセッションの警告は数カ月前から聞かれていたが、投資家は景気が悪化し始める兆しを、市場のさまざまな分野のミクロ面のメッセージから読み取ろうとしている。

  BofAの分析によると、企業の決算に関する電話会見は景況感の急激な悪化を示唆している。それによれば、「改善」「堅調」と「悪化」「軟調」の間のスプレッドが20年第2四半期以来の水準に落ち込んでいる。

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Source: Bloomberg

  ブルームバーグ・インテリジェンス(BI)によると、アナリストは22年の企業利益予想を2週連続で引き下げた。下方修正の幅は小さいが、これだけの期間の連続引き下げは20年6月以来。

原題:

Scorched Stock Traders Starting to See Hard Landing in Soft Data(抜粋)

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