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JPモルガン、社債の保有拡大勧める-利上げ観測ピーク到達との見方

  • リスク回避の動き和らげる魅力的な方法は社債投資-コラノビッチ氏
  • 現金と国債の配分を減らし、その分を社債に回すよう助言

JPモルガン・チェースのストラテジスト、マルコ・コラノビッチ氏が推奨している押し目買いは今年これまでのところうまくいっていないが、同氏はリスク資産に対する強気姿勢を維持しており、値下がりした社債の保有を増やすよう投資家に促している。

  同氏は9日の顧客向けリポートで、現金と国債へのエクスポージャーを減らし、資金を社債にシフトするよう勧めた。

  米連邦準備制度が今後数カ月の会合で0.75ポイント利上げを実施するとの観測を押し戻し、イングランド銀行(英中央銀行)が先週の会合で成長リスクを強調したことで、市場の中銀絡みの「タカ派観測はピーク」に達したと同氏は指摘。予想ほどタカ派的でない金融政策見通しや中国での政府支援、投資家の軽いポジショニング、企業の健全なバランスシートの全てが、リスクを増やす時期だということを示唆しているとした。

  その上で、「最近のリスク回避の動きやボラティリティー上昇を和らげる最も魅力的な方法は、スプレッドと利回りが高水準と思われる社債への配分を増やすことだ。このため当社はロングオンリーのポートフォリオにおける社債の配分を4%引き上げ、その分現金と国債への配分を減らしている」と説明した。

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出典: JPモルガン・チェース
 

  ブルームバーグ米社債指数は1-4月に13%下落し、少なくとも1973年以来の低調な滑り出し。先週はさらに1.3%下げ、2020年3月の以来の低水準となった。今年に入り週間ベースの上昇は3週だけ。金利上昇懸念を背景に、投資家は債券の保有を減らしている。

  リスク資産に強気姿勢を維持しているコラノビッチ氏は最新のリポートでも株式について前向きな姿勢を維持。市場の一部に反映されているリセッション(景気後退)懸念には妥当でないとの見解を示した。

  同氏は「先週の下落は行き過ぎとみられ、ファンダメンタル面の展開よりもテクニカルなフローや不安、市場の流動性の乏しさに大きく左右された」と分析した。

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原題:JPMorgan’s Kolanovic Says Add Risk Assets on ‘Peak Hawkishness’(抜粋)

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