フィリピン大統領選、故マルコス元大統領の長男の圧勝確実
Andreo Calonzo
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マルコス氏の得票率56.5%、ロブレド副大統領は26.9%-開票率95%
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元大統領の国外脱出から36年でマルコス家がフィリピン政界に復権へ

9日投開票のフィリピン大統領選は、フェルディナンド・マルコス・ジュニア元上院議員(64)が圧倒的勝利を収めることが確実となった。開票率95%の時点でマルコス氏は約3030万票を獲得し、得票率は56.5%。ロブレド副大統領は得票数約1440万票、得票率26.9%と、大きく差を付けられた。
マルコス氏は長期独裁政権を率いた故マルコス元大統領の長男。元大統領の国外脱出から36年で、マルコス家がフィリピン政界に復権することとなる。
マルコス氏の勝利はフィリピンに一定の継続性をもたらす見通しだが、同氏がどのように政権を運営していくかについては大きな疑問がある。同氏はドゥテルテ大統領の政策を継承する方針を示しているものの、数十年にも及ぶマルコス一族の資産に関する捜査や、米中関係、経済政策にどう対処していくかは不透明だ。

フェルディナンド・マルコス・ジュニア氏(マニラ、5月9日)
Source: Bloomberg
原題:Dictator’s Son Marcos Wins by Landslide in Philippine Vote (1)(抜粋)
(開票状況を更新し、3段落目を追加します)
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