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元野村トレーダーがSECに勝訴、CMBS取引巡り-陪審評決

  • 元CMBS取引責任者イム氏を証券詐欺などでSECが17年に提訴
  • イム氏は2009年から14年まで野村のCMBSデスクを率いていた

野村ホールディングスの元シニア債券トレーダー、ジェームズ・イム氏が商業用不動産担保証券(CMBS)価格を顧客に偽り詐欺行為をはたらいたとして米証券取引委員会(SEC)が起こした裁判で、ニューヨーク・マンハッタンの米連邦地裁陪審は6日、イム氏に責任はないとの評決を下した。

  1週間にわたる審理を経て下された陪審評決は、債券トレーダーの疑わしい行為の取り締まりを目指すSECにとって新たな打撃となった。

  2009年から14年まで野村のCMBSデスクを率いたイム氏は、証券詐欺と同ほう助・教唆に当たるとしてSECから訴えられていた。

  イム氏の弁護人、メイヤー・ブラウンのマシュー・イングバー氏とクレイマー・レビンのマイケル・マルティネス氏は声明で、陪審が完全にイム氏の無実を証明したことに感激したとし、「イム氏にとって長く困難な道だったが、彼は勇敢に戦った。陪審員がこの複雑な問題についてこうした思慮深い審議を行ったことに満足している」とコメントした。

  SECはイム氏と同僚が会社の利益と自分の賞与を増やすために債券の売買価格に関する情報を偽って伝え、投資アドバイザーやファンドマネジャーを含む同社顧客を欺いたとして17年に提訴していた。

  SECのジャービス報道官は電子メールで、「われわれは陪審評決を尊重する」とし、「われわれは証券法を執行し証券市場が公平かつ公正であり続けることを確実にするため、訴訟を提起する努力を続けていく」との見解を示した。

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原題:

Ex-Nomura Trader Beats SEC in Trial Over Lying to Clients (2)(抜粋)

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