【欧州市況】株2カ月ぶり安値、リスクを敬遠-ユーロ圏国債下落
Kit Rees6日の欧州株は続落、約2カ月ぶりの安値に沈んだ。暗い景気見通しに対する懸念や物価上昇、債券利回りの上昇で不安定な地合いとなった。
ストックス欧州600指数は1.9%安。不動産やメディア株が特に売られた。欧州連合(EU)がロシア産原油の禁輸を検討しており、市場が逼迫(ひっぱく)しつつある兆候が示されたことから、原油相場は3月上旬以来となる2週連続の上げとなる公算が大きい。これを手掛かりにエネルギー株は値上がりした。
インベスコのストラテジスト、アーナブ・ダス氏は「難しい局面にいる。政策当局者や企業、家計にとって一段と厳しい時期だ」と述べ、ソフトランディングへの軌道がどのようなものになるかについて、市場は頭を抱えていると続けた。

欧州債市場ではユーロ圏国債が下落。この日は世界的に債券が売られた。イタリア債とドイツ債のスプレッドは13日連続で拡大、約2年ぶりに200ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)を突破した。
イタリア10年国債リスクプレミアム、200bp突破-2年ぶりの大きさ
ドイツ10年債利回りは一時11bp上昇して1.16%。イタリア10年債利回りは一時12bp上げて3.16%となった。
英国債の利回り曲線はスティープ化。償還期限の短い国債の相場が上昇した。
5月6日の欧州マーケット概観(表はロンドン午後6時現在)
債券 | 直近利回り | 前営業日比 |
---|---|---|
独国債2年物 | 0.32% | +0.04 |
独国債10年物 | 1.13% | +0.09 |
英国債10年物 | 2.00% | +0.03 |
原題:Bunds Fall Amid Sell Off, Gilt Curve Steepens; End-of-Day Curves
European Stocks Slump to Two-Month Low as Risk-Off Mood Spreads
(抜粋)
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