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JAL今期純損益黒字に、市場予想上回る450億円見込む-復配も

更新日時
  • 2期連続赤字重く受け止め、今期黒字化は不退転の決意で-赤坂社長
  • 岸田首相がコロナ水際対策緩和方針、旅客需要本格回復に期待集まる

日本航空(JAL)は6日、今期(2023年3月期)の純損益が450億円の黒字になる見通しだと発表した。新型コロナウイルス感染拡大に伴って大きく減少した旅客需要が回復に向かっていることから、期末までに復配することを目指す。

Haneda Airport As Japan Ready To Ease Covid Border Controls
羽田空港に駐機するJALの機体(2022年2月26日)
Photographer: Kentaro Takahashi/Bloomberg

  ブルームバーグが事前に集計したアナリスト10人によるJALの今期純損益の予想平均値は102億円の黒字だった。今期旅客需要は国内線でコロナ前と比較して約90%、国際線で約45%まで回復すると見込む。

  発表資料によると、「今後大きなイベントリスクが発生しない限り」業績とキャッシュフロー改善にめどが立ってきたことから、今期末までの復配を目指す。前期(22年3月期)純損失が1776億円となったことなどから、期末配当は無配とした。

  JALの赤坂祐二社長は同日の記者会見で、2期連続の赤字となったことを「極めて重く受け止めている」とした上で、今期については「不退転の決意」で黒字化を達成したいと語った。ワクチン接種が進んだことなどにより、今後の需要の戻りには多少の波があったとしても「力強く回復する段階に入った」との見方を示した。

JALの今期業績見通し
  • 売上高:1兆3900億円(市場予想1兆979億円)
  • 純損益:450億円の黒字(市場予想102億円の黒字)

  日本政府は新型コロナへの対応として厳格な水際対策を行ってきたが、岸田文雄首相は5日のロンドンでの講演で緩和方針を示した。現在は認めていない観光目的での外国人の入国について早ければ5月にも限定的に認める方向で政府が検討していると報じられており、実現すれば旅客需要の回復を大きく後押しすることになる。

  JALは同日、25年度までの中期経営計画の達成に向けた「ローリングプラン2022」も発表。22年度から4年間で計約6600億円の投資を計画しており、資金調達手段として「ESGファイナンスを積極的に活用」していくことを掲げた。また、25年度末をめどに純有利子負債をゼロにすることを目指すという。

 

(会見でのJAL幹部の発言を追加して更新します)
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