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米株式トレーダーが覚醒、当局は高インフレとの闘いに腐心と判断

  • 割高なソフトウエア株、黒字でないハイテク企業の株価が下落
  • インフレ動向の改善に基づかない相場上昇は偽物-ディック氏

4日の米株式市場では米金融当局が一段と大幅な利上げはしないと示唆したことが好感されたが、5日の市場でトレーダーは覚醒し、リセッション(景気後退)懸念が長引く中で当局が高インフレとの闘いに腐心すると判断した。

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  投資家は姿勢を急転換し、株式や債券、暗号資産(仮想通貨)の売りに動いた。S&P500種株価指数は終値で3.6%安、ハイテク株の比重が高いナスダック100指数は5.1%安となった。 

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  ボケ・キャピタル・パートナーズの創業者で最高投資責任者(CIO)のキム・フォレスト氏は電話で「起きているのは大きな戻しだろうか。予想していなかった」と語った。

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  市場の投機的な一角は大打撃を受け、割高なソフトウエア株の指数は一時10%余り下落して2020年3月半ば以来の下げ幅を記録した。新たな上場企業の株価に連動する上場投資信託(ETF)の指数は一時9%安、赤字のハイテク企業の株価は約11%下げた。ビットコインも大幅下落して一時3万6000ドルを割り込んだ。 

  ブライト・トレーディングの市場ストラクチャ―責任者兼自己勘定トレーダー、デニス・ディック氏は「なお大きな不安がある。人々は昨日、青信号だと考えたが、今は再び身動きが取れなくなっている。個人のトレーダーは次々に入ってくるが、粉砕している。逆張り派が今年、成功している」と指摘した。

  その上で、「持続的な好転につながる唯一の状況はインフレがさほど過熱していないように見え始めるかどうかだ」とし、「インフレ動向の改善に基づかない相場上昇は偽物の上昇だ」との分析を示した。

原題:

Wall Street Staggers With ‘Vicious’ $1.3 Trillion Stock Selloff(抜粋)

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