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パウエル議長、インフレ抑制を確約-「多少の痛み」伴うリスク認める

  • 00年以来の0.5ポイント利上げも0.75ポイントは記者会見で押し返す
  • 「タカ派姿勢と利上げの意欲の点でボルカー議長風」とスウォンク氏
US Federal Reserve Chairman Jerome Powell.

US Federal Reserve Chairman Jerome Powell.

Photographer: JIM WATSON/AFP

パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長は4日、金融当局としてインフレ抑制のための措置を講じることを国民に確約した。過去数十年で最も強力な引き締めに踏み切る結果、「多少の痛み」を引き起こす可能性も認めた。

  連邦公開市場委員会(FOMC)は同日、2000年以来となる0.5ポイントの大幅利上げを決めるとともに、パウエル議長は記者会見で6月と7月のFOMC会合でも同幅の利上げを検討する見通しを明らかにした。ただ議長が0.75ポイントの一段と大幅な利上げの観測を押し返したことで投資家は活気を取り戻し、米株価はFOMC政策発表当日として約10年ぶりの大幅上昇となった。

  パウエル議長は新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)入り以降初となる対面形式で行った記者会見の冒頭、「この機会に米国の人々に直接語りたい」と切り出し、「インフレはずいぶん高過ぎる。それが引き起こしている困窮をわれわれは理解し、インフレ沈静化のため迅速に行動している」と述べた。

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  来月からの連邦準備制度のバランスシート圧縮開始も決めた当局者は、1980年代初頭以来の高インフレの抑制を図っている。当時のボルカーFRB議長は20%まで利上げし、インフレを退治した一方、その過程で米経済の深刻な不況も招いた。

  米金融当局は今回、利上げとバランスシート圧縮の組み合わせによって、リセッション(景気後退)を回避しつつインフレを抑制する「ソフトランディング(軟着陸)」の達成を期待しているが、パウエル議長は経済成長を損なわずに物価を抑制するのは不可能かもしれないとの考えを示唆した。

  グラント・ソーントンのチーフエコノミスト、ダイアン・スウォンク氏は「タカ派姿勢と利上げの意欲の点でボルカー議長風だ」とし、パウエル議長が「『リセッション入りする』と直接言うはずはない。いざとなったら当局がインフレ退治に動くであろうことは、それほど行間を読まなくても分かるだろう」と話した。

記者会見したパウエル議長
Source: Bloomberg

 

原題:

Powell Vows to Curb Inflation With Hikes That Risk Economic Pain(抜粋)

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