パウエル議長の慎重なトーン、債券相場は値固めも-野村
Garfield Reynolds
Jerome Powell, chairman of the U.S. Federal Reserve.
Photographer: Al Drago/Bloomberg米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が0.75ポイント利上げの可能性をはっきりと押し返したことが、4日に安堵(あんど)感から各資産が値上がりした主因だと、野村ホールディングスのシドニー在勤金利ストラテジスト、アンドルー・タイスハースト氏は指摘した。
タイスハースト氏は「パウエル議長はフォワードガイダンス(の提示)は難しいと語り、FOMCとしては今後のデータを検討する余地を残したいが、0.5ポイントずつの利上げペースが今後数回の会合で検討する基本ケースのようだ」と指摘した。
その上で、「FOMCは迅速に中立的な政策設定に戻したい考えで、必要に応じて引き締め気味の領域に踏み込む準備ができている。しかしこれはすでに市場に織り込まれている。0.75ポイントの利上げの可能性は多分低そうであるだけに、ここ数カ月に利回りが大幅に上昇した債券市場には値固めや、恐らく多少の反発の余地が十分にあるだろう」と付け加えた。
原題:
Powell’s Measured Tone Allows Bonds to Consolidate, Nomura Says(抜粋)
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