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パウエル議長は金融引き締めの限度示唆、株式強気派に買い安心感

  • S&P500種は3%高、FOMC政策発表日では11年以来の大幅上昇
  • 0.75ポイント利上げを「委員会は積極的に検討せず」と議長発言

パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長は4日の記者会見での発言で、連邦公開市場委員会(FOMC)の政策発表当日としては約10年ぶりの大幅株高を誘発した。

  そのきっかけはわずか数フレーズだった。40年ぶりの高インフレの抑制に躍起のFOMCが0.5ポイント利上げを発表した直後こそ株式相場は弱含んだが、パウエル議長がさらに大幅な利上げについて「委員会は積極的に検討していない」と質疑応答で発言したのを受け、S&P500種株価指数は急伸し、前日比3%高で終了した。

  株式の強気派にとっては、明らかなハト派の回答でなかったとしても、それは物価高騰に対応する上で必要な当局のタカ派姿勢に差し当たり一定の限度を設けるものと少なくとも解釈できた。こうしたシグナルは最近少なかっただけに、市場では買いが優勢となり、S&P500種はFOMC会合直後の反応としては2011年以来最高のパフォーマンスとなったことがブルームバーグの集計データで示された。利上げがあったケースに絞れば、少なくとも1990年以来の大幅上昇となる。

  アルファTrAIの最高投資責任者、マックス・ゴクマン氏は「残ったテールリスクを取り除くことは、市場が今手にすることができる最高のごちそうの骨だ。こうした理由でS&P500種は喜ぶ子犬のように跳ねた」と指摘した。

  景気に中立的なフェデラルファンド(FF)金利水準を2%から3%の間と当局が見なしているとパウエル議長が発言したことも市場センチメントを押し上げた可能性はある。これは少なくとも年内に予想される利上げの範囲内で、そこで利上げサイクルが停止すると見る市場参加者はほぼいないものの、議長がより高い水準に言及しなかったことが一部の強気派をあおった可能性もある。

  オッペンハイマーの機関投資家向け株式デリバティブ責任者、アロン・ロシン氏は「当局は今日のFOMC会合で市場を『クラッシュ』させようとはしていない。当局は基本的に各会合で0.5ポイントずつ利上げすると言っているのであって、それ以上でもそれ以下でもない。それが大きな安心材料だ」と述べた。

S&P 500 has best Fed-day return since 2011 as Powell quells fear of bigger hikes
 
 

原題:

Stock Bulls Get Reprieve as Powell Signals a Limit to Austerity(抜粋)

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