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FOMC、0.5ポイント利上げ-FRB議長は同幅利上げ継続を示唆

更新日時
  • 2000年以来の大幅利上げ、FOMCは全会一致で決定
  • パウエル議長、0.75ポイント利上げ「積極的に検討せず」-株価上昇
Jerome Powell, chairman of the U.S. Federal Reserve.

Jerome Powell, chairman of the U.S. Federal Reserve.

Photographer: Michael Nagle/Bloomberg

米連邦公開市場委員会(FOMC)は3、4両日に開催した定例会合で、2000年以来となる大幅な利上げを決めたほか、次の2会合においても同幅での利上げを継続することを示唆した。高インフレの抑制を目指し、過去数十年で最も積極的な引き締め策を講じる。

FOMC声明:米国債やMBSの保有、6月1日に減らし始めると決定

  FOMCはフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を0.5ポイント引き上げることを全会一致で決定。また米連邦準備制度理事会(FRB)が保有する米国債と住宅ローン担保証券(MBS)の縮小を6月に開始する。縮小額はまず月475億ドル(約6兆1700億円)とし、その後3カ月かけて950億ドルにしていく。

  パウエルFRB議長は会合後の記者会見で、「インフレはずいぶんと高過ぎる。それがもたらしている困難をわれわれは理解しており、インフレを押し下げるべく迅速に行動している」と説明。「委員会では次の2会合において0.5ポイントの追加利上げを議題にすべきだとの認識が広く見られる」と付け加えた。

  一方でさらに大幅な0.75ポイントの利上げについては、「委員会は積極的に検討していない」と語った。

Fed's balance sheet is equivalent to a third of the size of U.S. GDP
FRBバランスシートの規模(上段)とFF金利誘導目標レンジの中央水準(下段)
出所:FRB、ブルームバーグ

 

  今回の利上げにより、FF金利の誘導目標レンジは0.75-1%となった。

  市場では、FOMCが6月会合でさらに大幅な0.75ポイントの利上げに踏み切るとの見方が強まっていた。実際にそうなった場合、1994年以来の大幅利上げとなる。当局者らはこれまでのところ、0.75ポイントの利上げについては積極的な姿勢を示していない。ただ一部の当局者はここ数週間に、年末までにFF金利を「迅速に」2.5%程度とすることを支持する考えを表明している。2.5%の金利は米経済を加速も減速もさせないほぼ「中立」の水準と捉えられている。

  パウエル議長は会見で、金利を抑制的な水準にする必要があるとFOMCがいずれ判断することは「確実にあり得る」とし、「より高い金利が必要になった場合は、ちゅうちょせずに利上げを実施する」と言明した。

  声明では、「金融政策スタンスを適切に引き締めることで、委員会はインフレが目標の2%に戻り、労働市場は強さを維持すると期待している」と改めて表明。また前回と同様に「誘導目標レンジの継続的な引き上げが適切になると見込む」との文言も盛り込まれた。

  8兆9000億ドル規模のバランスシートについては、6月1日から米国債を月300億ドル、MBSを同175億ドルの規模で縮小を開始。その後3カ月かけて縮小額をそれぞれ600億ドルと350億ドルにしていく。

原題:Fed Hikes Rates Half-Point as Powell Signals Similar Moves Ahead(抜粋)

(見出しとリードを書き換え、FRB議長の発言を加えて更新します)
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