インド中銀、緊急会合で4.4%に利上げ-インフレ対策を強化
Anup Roy、Subhadip Sircar、Adrija Chatterjee
更新日時
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預金準備率を50bp引き上げ、金融システムから流動性吸収へ
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インド10年債利回り、一時30bp上昇し7.42%-2019年以来の高水準

Shaktikanta Das, governor of the Reserve Bank of India.
Photographer: Dhiraj Singh/Bloombergインド準備銀行(中央銀行)は4日、利上げを決定した。予想以上に加速したインフレへの対策を強化する。
今回の利上げは緊急会合で決定し、政策金利のレポ金利は4.4%に引き上げられた。同金利はこれまで2年間にわたり景気支援のため過去最低水準の4%で維持されていた。
ダス総裁はオンライン会見で、根強いインフレ圧力が食品を中心に一段と深刻になりつつあると指摘。物価が現水準に「あまりに長く」とどまり、インフレ期待が抑制できなくなるリスクが生じていると語った。
「インド経済が持続的で包括的な成長を確実に続けていくためには、インフレを抑制する必要がある」と述べ、投入コストの上昇圧力が以前よりも「強力」になっているとの見解を示した。

インド準備銀行のダス総裁
Photographer : Dhiraj Singh / Bloomberg
インド中銀はまた、預金準備率を50ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)引き上げて4.5%とした。ダス総裁によれば、これにより銀行システムから8700億ルピー(約1兆4800億円)の流動性を吸い上げる見通しだ。
指標のインド10年債利回りは一時30bp上昇して7.42%と、2019年以来の高水準に上昇した。
インドのインフレ率は3月に6.95%と、1年5カ月ぶりの高水準。中銀が目標とする2ー6%を3カ月連続で上回っていた。
原題:India Hikes Rate in Surprise Move as Inflation Fight Intensifies(抜粋)
RBI Roils Markets With Surprise India Rate Hike Before Fed (1)(抜粋)
(第3段落以降を追加します)
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