米求人件数、3月は予想外に増加し過去最高-離職者数も最多
Chris Middleton
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A Now Hiring sign is seen in Miami, Florida.
Photographer: Joe Raedle/Getty Images North America3月の米求人件数は過去最高を記録し、自発的離職者も過去最高を更新した。労働市場が一段と引き締まり、賃金が引き続き急速に押し上げられることを示唆した。
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出所:米労働統計局
自発的離職者は450万人と、データが残る2000年以降で最高を記録。自発的離職者の全雇用者に占める割合を示す離職率はわずかに上昇し3%となった。
企業が物品・サービスの強い需要に対応するために労働者を引き続き強く必要としていることを、求人件数は示唆している。要件を満たす労働者の確保に企業はなお苦慮しており、賃金の上昇圧力と求人の増加につながっている。
3月は失業者1人に対し求人件数が1.9件と、2月から増加した。米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長はこの統計を、労働市場の引き締まり状況を示唆する数値だと指摘している。
求人件数は小売りや耐久財製造の分野を中心に増加した。一方、運輸や倉庫、公益事業、州および地方自治体の教育、宿泊・食品サービスの分野では減少した。
自発的離職者数は専門職や企業サービス、建設の分野で増えた。
雇用された労働者は670万人と前月からほぼ変わらず。産業別ではレジャーおよびホスピタリティーが伸びた。
米労働省雇用動態調査(JOLTS)の詳細は統計表をご覧ください。
原題:U.S. Job Openings Rose Unexpectedly to Record 11.5 Million(抜粋)
(統計の詳細を加え、更新します)
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