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中国の経済活動が急速に縮小、PMI示唆-「ゼロコロナ」打撃

更新日時
  • 4月の製造業PMIが47.4、非製造業PMIは41.9-都市封鎖影響
  • コロナ容認しない政策をどのように微調整するかが焦点-張智威氏

中国の経済活動が今月、急速に縮小した。上海市などで講じられている新型コロナウイルス対策のロックダウン(都市封鎖)によって、工場が休業を余儀なくされ、物流も停滞し、個人消費が妨げられている。世界のサプライチェーンのさらなる混乱を巡る懸念も広がっている。

  国家統計局が30日発表した4月の製造業購買担当者指数(PMI)は47.4。3月の49.5から低下し、約2年ぶりの低水準だった。ブルームバーグ調査のエコノミスト予想中央値(47.3)とほぼ一致した。

  また、建設業とサービス業を対象とする非製造業PMIは41.9と、2020年2月以来の低水準。3月の48.4から急低下し、市場予想の46を大きく下回った。活動拡大・縮小の節目は50。

Lockdown Situation In Shanghai As Deaths Climb
ロックダウン中の上海市内でフェンスのそばで作業する防護服姿の担当者ら(4月25日)
Source: Bloomberg

  4月分のデータとしては最初の公式指標となる今回のPMIは、コロナ感染拡大と「ゼロコロナ」政策による経済への打撃の大きさを示した。

  国家統計局は発表文で、製造業活動の悪化は生産と需要の減少幅拡大が原因だと説明。最近のコロナ感染の広がりで減産、あるいは生産自体の停止を余儀なくされる企業も出ている。

  同局の統計学者、趙慶河氏はサービス業活動の急速な縮小について、「コロナ感染症の流行による深刻な影響のためだ」と分析。調査対象の21セクターのうち、航空輸送や宿泊、飲食など19でビジネス活動が縮小したと指摘した。

Daily Life in Shanghai as Lockdown Continues
自動車の往来がほとんどないロックダウン中の上海市内の道路(4月28日)
Source: Bloomberg

  製造業PMIの新規受注指数は前月からさらに低下しており、内需の鈍化を示唆。新規輸出受注指数も落ち込んだ。

  ピンポイント・アセット・マネジメントの張智威チーフエコノミストは、「ロックダウンが断続的に続きそうで、4-6月(第2四半期)の国内総生産(GDP)成長率はマイナスに転じると私は見込んでいる」と説明。「今後の焦点は中国政府が経済への打撃を和らげるため、コロナを容認しない政策をどのように微調整するかになる」と述べた。

  この日発表された財新の4月製造業PMIは46と、前月の48.1から低下。予想中央値の47も下回った。財新の指数はより小規模・民間企業が主に対象となる一方、国家統計局のPMIは規模が大きめの国有企業が中心。

Beijing Tightens Measures After Recent COVID Outbreak
北京市内の居住区のゲートで配達を待つ住民(4月29日)
Photographer: Kevin Frayer/Getty Images

原題:China’s Economy Slows Rapidly as Covid Zero Lockdowns Bite (2)(抜粋)

(市場関係者のコメントなどを追加し更新します)
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