アップル株下落、中国ロックダウンの影響警告で-関連銘柄にも売り
Mark Gurman
Signage outside an Apple store at the Westfield Century City shopping mall in Los Angeles, California, U.S., on Easter Sunday, April 17, 2022.
Photographer: Bing Guan/Bloomberg29日の米株式市場でアップルの株価が反落し、一時2%安をつけた。同社は前日の引け後、サプライチェーンの制約が4-6月(第3四半期)の売上高に与える悪影響が40億-80億ドル(約5200億-1兆400億円)程度になるとの見通しを明らかにした。アップルに部品を供給するメーカー各社の株価も軟調となっている。
前日の電話会見でアップル経営陣は4-6月について、中国が新型コロナウイルス対策で続けている規制措置が打撃になるとの認識を示した。
同社が警鐘を鳴らしたことで、新型コロナ禍による打撃から短期的に回復していたサプライチェーンが、引き続きハイテク業界を苦しめることになるとの懸念が強まった。マイクロソフトやテキサス・インスツルメンツ(TI)などはすでに、中国のロックダウン(都市封鎖)が売上高を圧迫するとの見通しを示している。
一方で中国の習近平政権は「ゼロコロナ政策」を維持する姿勢を明確にしている。
キーバンク・キャピタル・マーケッツは「アップルの業績と特に供給制約の悪化に関するコメントは、部品メーカー各社にとってややマイナス要因とみている」と述べた。
この日の米株市場では、半導体メーカーのスカイワークス・ソリューションズやコルボ、ブロードコムの株価が下落。力強い売上高見通しが好感されて前日に株価が急伸していたクアルコムも一時3.4%安となった。
原題:Apple Suppliers Fall on Company’s Comments of Supply Constraints、Apple Slips After Warning of $8 Billion Hit From China Lockdown(原題)