レンタカー運転中に逮捕、盗難車との誤報告で-米ハーツに対する訴訟
Steven Church、David Welch-
警察に銃を向けられ逮捕された顧客も、誤認逮捕の主張300件超え
-
ハーツが顧客を犯罪関連で通報、年間数千件-大半は返却遅延がらみ

ハーツから借りたレンタカーが誤って盗難車として報告されたため、ドライバーが警察に銃を向けられて逮捕されるケースが増えている。2月に同社最高経営責任者(CEO)に就任したスティーブン・シェール氏は、この問題を解決すると約束していた。
ハーツを提訴している原告側の弁護士らは、新たに約100件のケースが訴訟に加わることを明らかにした。誤認逮捕の主張は300件を超えることになり、連邦裁判所で争われている訴訟の行方を複雑にしかねない。
裁判所に提出された文書によれば、現時点で230人を超える顧客が警察に不当通報されたとしてハーツを訴えている。レンタカーの返却遅延を巡って同社と交渉している間に起きたケースがほとんどだ。中にはハーツ従業員のミスで自動車盗難の疑いをかけられ、運転中に警察に車を止められたケースも少数ある。
裁判所の文書によると、ハーツが顧客を犯罪関連で通報するケースは年間で数千件に上る。レンタカーを期限内に返却せず、窃盗した可能性が高いと考えられるものが過半数だという。訴訟に加わったドライバーの中には、警察によって恐ろしい思いをしたとの報告もある。
ハーツは電子メールでコメントを発表。新たに加わったケース2件については現在調査中であり、返却遅延に関する従来のケースとは異なるようだとしした。
原題:Hertz Faces New False Arrest Claims for Cars Reported as Stolen(抜粋)
最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
LEARN MORE