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脱コロナ鎖国を、海外観光客受け入れ求める声広がる-諮問会議で提言

  • 「観光目的の入国を段階的に再開すべきだ」と諮問会議の民間議員
  • 岸田政権は明確な方針を示さず、訪日外国人数は低水準続く

海外で観光客の受け入れが始まる中、日本でも再開を求める声が広がってきた。コロナ禍で痛んだ観光業回復の起爆剤となるとみられている。感染再拡大の引き金となる恐れもあり、岸田文雄政権は慎重姿勢を崩していない。

  十倉雅和経団連会長ら経済財政諮問会議の民間議員は27日の会合で、日本の「鎖国イメージ」の改善に取り組み、「観光目的の入国を段階的に再開すべきだ」と提言した。

  日本商工会議所の篠辺修観光・インバウンド専門委員長も21日、海外で観光目的の入国にも規制緩和を行っている状況を踏まえ、「インバウンド再開のタイミングを逃すことなく、世界とバランスの取れた形で水際対策を緩和してほしい」と斉藤鉄夫国土交通相に要請した。

Economy in Bangkok Ahead of Fourth Quarter GDP Figures
バンコクのチャオプラヤ川で写真撮影する外国人観光客(2月19日)
Photographer:Luke Duggleby / Bloomberg

  外務省によると、日本は原則として全ての国・地域からの新規入国を一時停止しており、ビジネス目的の入国など「特段の事情」がある場合に限り新規入国を認めている。4月には1日当たりの入国者を1万人まで引き上げたが、観光客の受け入れについては明確な方針が示されていない。

  日本政府観光局の統計では、政府がビジネス入国などを対象に新規入国制限を緩和した3月の訪日外国人数は2020年4月以降で最多の6.6万人。ただしコロナ前の19年と比較とした場合、97.6%減と低水準にとどまる。 

  岩井コスモ証券の川崎朝映シニアアナリストは、足元の新型コロナ感染状況は落ち着き始め、人の動きが出てきており、「方向としては段階的に緩和していくような印象」と語った。ただ、海外に比べて警戒が強い日本では連日の報道もあり、「政策的にもなかなか大胆に動きにくい」との見方を示した。

東京都のコロナ新規感染者数

出所:東京都

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