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押し目買い投資家に試練の年-FRBは最大の支援者から最大の脅威に

  • S&P500種の下落局面の平均的長さは1974年以降で最長
  • 1-4月にS&P500種は17回年初来安値付ける-1977年以降で最多
A monitor displays S&P 500 at the New York Stock Exchange.
A monitor displays S&P 500 at the New York Stock Exchange. Photographer: Michael Nagle/Bloomberg

米国株の底値を拾う動きは今年、1970年代以降で最も大きな打撃を受けている。

  今年はゆっくりとした相場下落が定期的に生じており、投資家は押し目買いへの期待から現実に目覚めつつある。2022年に入ってからS&P500種株価指数の値下がり局面の長さは平均約2日半と、1974年以降で最長となっている。また、下落局面後のリターンもマイナス0.2%と、こちらも約50年間で最悪の水準だ。

S&P 500 is suffering prolonged declines not seen in decades
 
 

  つまり、強気な勢いが失速しつつあるということだ。26日には、米ゼネラル・エレクトリック(GE)の弱気な業績見通し、中国での新型コロナウイルス感染悪化傾向、ドルの4営業日続伸、米消費者信頼感指数の低下などの懸念材料が重なったことに投資家は打撃を受けた。ナスダック100指数は11カ月ぶり安値を付けた。 

  スティーフル・ニコラウスの株式デリバティブストラテジスト、ブライアン・ドンリン氏は「市場は弱気相場のように推移している」と指摘した。

  これは過去の安値拾いの成功に慣れていた米国の投資家にとって比較的新しい経験だ。22年1-4月にS&P500種株価指数は年初来安値を17回付けている。これは1977年以降の比較可能な期間の中で最も多い。この変化を説明する多くの要因が考えられるが、その背後には米連邦準備制度がいる。

  米金融当局は世界金融危機以降、ほぼ全ての問題の兆候に対して市場の支援に動いてきたが、今ではインフレ抑制を急ぐ中、そうした支援姿勢は示していない。パウエル連邦準備制度理事会(FBR)議長率いる米金融当局は3月に政策金利引き上げを決定した。大規模な株安から1カ月以内に利上げサイクルが始まったのは少なくとも1994年以降で初めて。

  量的緩和(QE)政策がバランスシート縮小に取って代わられる中、米金融当局は強気市場の支援者としての役割を手放し、強気市場への最大の脅威となっている。

原題:Churning Stocks Dealing Swift Punishment to Anyone Who Dares Buy(抜粋)

 

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