2%目標へ「日銀に努力を期待」、原発再稼働にも意欲-岸田首相
田村康剛、広川高史
更新日時
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為替水準は金融政策を含む「さまざまな政策の結果」
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今の枠組みの中でどこまで原発再稼働ができるか追求

Fumio Kishida, Japan's prime minister.
Photographer: David Mareuil/Anadolu Agency岸田文雄首相は26日夕の記者会見で、円安に関連した日本銀行の政策変更の必要性について問われ、2%の物価安定目標に向け「引き続き努力を続けていただくよう政府としては期待している」と話した。
急激な為替の変動は「多くの関係者にとって好ましくない」と指摘。為替水準は金融政策を含む「さまざまな政策の結果」だと語った。
その後、出演したテレビ番組では、円安は輸出や海外に資産を持つ企業にはプラスとの認識も示した。
エネルギー高騰に関しては「できるだけ可能な原子力発電所は動かしていきたい」と表明した。安全を確保した上で「今の枠組みの中でどこまで原子力の再稼働もできるのか追求していかなければならない」と語った。
再稼働は資源の購入費用を抑え、中長期の為替の安定にもつながるとしている。
他の発言
- 6月までに新しい資本主義実行計画、参院選後に具体化
- 参院選後の追加の補正は新資本主義の方向性を示した上で財源を検討
- 半導体原料、パラジウム調達の多様化進める
- あらゆる選択肢排除せず検討、抜本的に強化-防衛力

岸田文雄首相 (2月17日)
Photographer: David Mareuil/Anadolu Agency/Bloomberg
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(発言を追加して更新します)
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