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物言う株主ストラテジックC、日銀の天下り先として日証金に照準

更新日時
  • 長年の慣行となっている日銀出身者の招聘、株価低迷の一因の可能性
  • 役員報酬の開示を求める株主提案を送付-6月に年次株主総会

旧村上ファンド出身の物言う株主、丸木強氏が代表を務めるストラテジックキャピタルが、天下りにスポットライトを当てている。標的は日本銀行出身者がこれまで社長に就任してきた日本証券金融だ。

  丸木氏によると、日証金は長年、日銀出身者を経営幹部に招聘(しょうへい)してきた。問題視している幹部らは株主価値向上に取り組むインセンティブを喪失している恐れがあり、この慣行が株価低迷の一因になっている可能性があるという。天下りした幹部らには割のいい仕事程度の意識しか感じられないと丸木氏は指摘した。  

  現社長の櫛????田誠希氏と現会長の小林英三氏はともに日銀で理事を務めた。

  丸木氏は、日銀出身者が「上場企業の役職をここまで占めるのは、天下りの私物化に近い」と指摘。「これは社会的公正に反すると思う。ESG(環境・社会・企業統治)のS、ソーシャルに反する。G(ガバナンス)も反する」と語った。 

  ストラテジックキャピタルは日銀出身者の採用停止を求めてはいない。日証金の6月の年次株主総会に向け、社長と日銀出身役員らの報酬の開示を求める株主提案を送付した。

ストラテジックC:日証金に株主提案、日銀からの天下り実態解明で

  日証金コーポレートガバナンス統括室の石山健司参事役はブルームバーグの取材に対し、「現時点で特段コメントすることはない」と語った。日銀の広報担当者は、他の組織のガバナンスの話であり、日銀はコメントする立場にない、としている。

原題:

An Activist Fund Manager Takes Aim at Japan’s Revolving Door(抜粋)

(最終段落に日銀のコメントを追加して更新しました)
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