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【ウクライナ】核戦争の「重大な」危険存在、ロシア外相が警告

更新日時
  • 国際刑事裁判所、ウクライナでの戦争犯罪捜査チームに参加
  • ロシア軍消耗か、北欧2カ国NATO同時加盟目指す

ロシアのラブロフ外相は、核戦争につながりかねない「重大な」危険が存在すると警告し、ウクライナの代表団との協議を今後も続ける考えを示した。

  ブリンケン米国務長官とオースティン米国防長官はロシアの侵攻以来初めて、米政府高官としてウクライナを訪問。これを受けてロシアのリャプコフ外務次官は25日、サリバン駐ロシア米国大使とモスクワで会談した。

  ブリンケン、オースティン両氏は今回の訪問で、同盟国やウクライナに軍用品調達資金として7億ドル(約900億円)余りの追加支援を行うと表明。オースティン氏はロシアを弱体化させることが米国の目標だと語った。

ロシアの弱体化望むと米国防長官-ウクライナでの行動繰り返させない

  ロシア軍は南東部マリウポリのアゾフスタリ製鉄所への攻撃を継続。製鉄所には2000人前後のウクライナ兵が立てこもっている。

ウクライナのゼレンスキー大統領は、25日のキーウでのブリンケン米国務長官とオースティン米国防長官との会談は勇気付けられるもので効果的なものだったと発言
Source: Bloomberg
コラムとQuickTake

  ウクライナ情勢を巡る最近の主な動きは以下の通り。

ロシア外相、核戦争の危険過小評価すべきでない

  ロシアのラブロフ外相は、世界の核保有5カ国が1月に「核戦争に勝利することはできない」との共同声明を出したが、核戦争の「危険性は重大で現実のものだ。過小評価すべきではない」と第1チャンネルとのインタビューで語った。

  同外相はウクライナの代表団と停戦交渉を継続しており、今後も協議を推進すると語った。米国との接触も有益だろうとしながらも、米政府は乗り気でないと指摘した。

ロシア外相、「第3次大戦の危険過小評価すべきでない」-交渉は継続

バイデン米政権、長期的なウクライナ支援の予算提案を準備中

  バイデン米政権は長期的なウクライナ支援のための歳出パッケージを近く提案する。サキ大統領報道官が25日、記者会見で明らかにした。

米政権、長期的なウクライナ支援の予算提案を準備中-大統領報道官

ポーランドのウクライナ向け武器供与は戦車含む

  ポーランドはロシアによる軍事侵攻開始後、ウクライナへの支援の一環として戦車を送った。モラウィエツキ首相がポルサットTVとのインタビューで明らかにした。時期については触れなかった。

国際刑事裁判所、ウクライナでの戦争犯罪捜査チームに参加

  国際刑事裁判所(ICC)のカリム・カーン主任検察官は25日、「ウクライナで行われた疑いのある中心的な国際犯罪」の捜査チームに加わると発表した。

  カーン氏はICCのウェブサイトに掲載された声明で、「ウクライナ情勢は特に、関連証拠の確保と刑事訴訟手続きの効果的な利用を最終的に可能にするため、共同の行動が求められる」と指摘した。

スウェーデンとフィンランド、NATO同時加盟目指す

  スウェーデンとフィンランドの政策担当者は、北大西洋条約機構(NATO)への同時加盟を5月半ばに申請することで合意したと、両国のメディアが報じた。報道によると、フィンランドのニーニスト大統領のスウェーデン訪問に合わせ、5月16日からの週に加盟申請が行われる公算が大きいという。

ロシア軍は大きく消耗-米国務省高官

  ロシア軍はウクライナでハードウエアと戦力の著しい消耗に悩まされていると、米国務省高官が分析した。匿名を条件に記者団に語ったこの高官によると、ブリンケン米国務長官およびオースティン米国防長官と会談したウクライナのゼレンスキー大統領は浮き足立つことなく集中し、安全保障や経済、人道状況や制裁などの問題で細部にも極めて注意している様子だったという。

キーウで記者団に語るブリンケン米国務長官とオースティン米国防長官
Source: Bloomberg

ロシアはマリウポリ攻撃を継続-ウクライナ

  ロシアはマリウポリのアゾフスタリ製鉄所への攻撃を継続していると、ウクライナのアレストビッチ大統領報道官が語った。「ロシアはマリウポリでウクライナ軍が防衛するアゾフスタリ製鉄所に対して攻撃を続けている。空軍や地上部隊、ミサイル、戦車の砲撃を活用している」と述べた。

ロシアと米国の外交官、モスクワで会談

  ロシアのリャプコフ外務次官とサリバン駐ロシア米国大使は「両国間の幾つかの問題」を協議したと、ロシア外務省がウェブサイトで明らかにした。

プーチン大統領、「制裁による侵略」を非難

  ロシアのプーチン大統領は米国とその同盟国の「制裁による侵略」を非難し、制裁の圧力にさらされているロシア企業への支援を当局に指示した。プーチン氏はモスクワで開かれた検察官らとの会合で、「この状況では、ロシアの企業家にできる限りの支援を提供しなければならない」と発言。検察官らにはウクライナの国粋主義者らによる犯罪を調べるよう求めた。

ロシアは鉄道の拠点を標的、ウクライナ発表

  ウクライナ西部リビウ州の鉄道駅がロシアのミサイル攻撃を受け、火災が発生したと、同州のコジツキー知事がテレグラムで明らかにした。またキーウ南西部の鉄道拠点2カ所もロシアのミサイル攻撃の標的になり、複数の死者と負傷者が出たと、現地当局者が明らかにした。

ゼレンスキー大統領、「実り多い」協議を歓迎

  ウクライナのゼレンスキー大統領は、3時間余りに及んだ米国のブリンケン国務長官およびオースティン国防長官との会談について、「有意義かつ勇気づけられる内容で、極めて重要なことに実り多かった」と述べた。「ウクライナ軍を強化する一段の措置にも合意した」と同国大統領府が発表したビデオメッセージで明らかにし、ロシアへの制裁強化策なども話し合ったと続けた。

relates to 【ウクライナ】核戦争の「重大な」危険存在、ロシア外相が警告
米国のオースティン国防長官(左手前から3番目)、ブリンケン国務長官(同4番目)がウクライナのゼレンスキー大統領と会談(24日、キーウ)
Source: Ukrainian Presidency

米国、1億6500万ドル相当の弾薬売却を承認

  米国のブリンケン国務長官とオースティン国防長官はウクライナおよび、同盟国とパートナー国15カ国に総額7億1300万ドル(約910億円)に上る武器調達用の資金支援を行うと発表した。このうちウクライナには約3億2200万ドルが充てられる。米国はまた、ウクライナの旧ソ連製兵器システム用の弾薬を最大1億6500万ドル相当売却することも承認した。

昭和天皇とヒトラーを同列視、ウクライナが謝罪-ツイッターに投稿

  ウクライナ政府の公式ツイッターアカウントは24日、ヒトラーやムッソリーニと共に昭和天皇の写真を並べた動画を投稿したことを謝罪した。ロシアの侵攻を非難するため、ファシズムの敗北に言及していた。同アカウントは「動画に誤りがあったことを深くおわびする」とし、「友好的な日本の人たちを不快にさせるつもりはなかった」とツイッターで説明した。昭和天皇の写真を削除した動画を新たに投稿している。

昭和天皇とヒトラーを同列視、ウクライナが謝罪-ツイッターに投稿

米、ウクライナへの追加軍事支援と外交官の復帰を発表-国務省高官

  米国はウクライナに追加軍事支援を提供し、国外退避していた外交官を同国に戻し始めると表明した。米国のブリンケン国務長官とオースティン国防長官はゼレンスキー大統領と会談するため24日遅く、首都キーウ(キエフ)を訪問。国務省高官によると、米外交官は週内にもウクライナに戻る予定。キーウ入りした両長官はゼレンスキー大統領に対し、特に東部戦線のウクライナ軍を支援するための資金供与のほか、弾薬1億6500万ドル分の売却が承認されたと伝える計画。

米、ウクライナへの追加軍事支援と外交官の復帰を発表-国務省高官

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原題:Ukraine Latest: Lavrov Warns of ‘Serious’ Danger of Nuclear War(抜粋)

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