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マスク氏、サウジSWFに怒りぶつけた過去判明-ツイート巡る訴訟

  • 非公開化巡る2018年8月ツイートに関する株主訴訟で明らかに
  • 「あなたは私を裏切った」などと携帯メッセージで主張

電気自動車(EV)メーカー、米テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)が2018年8月、同社の非公開化計画について「資金を確保した」とツイートしてから間もなく取り組みを断念したことは同氏の評価に影を落としてきたが、ツイッター買収を目指す現在のアプローチにも重しになっている。

  マスク氏が当時、シリコンバレーの友人や投資家、サウジアラビアの政府系ファンド(SWF)、パブリック・インベストメント・ファンド(PIF)のトップとの間で交わした一連の携帯電話メッセージが株主訴訟で明るみに出た。

  株主は当時のツイートとその後のツイッター投稿でテスラの株価が大きく変動し巨額の損害を被ったとしてマスク氏を連邦地裁に提訴。マスク氏の問題のツイートが「紛れもない虚偽」だったと主張しているが、マスク氏側は「全くの真実」との主張を譲っていない。

テスラのマスク氏:非公開化を検討、サウジの政府系ファンドが株取得

  PIFのヤシル・アルルマヤン氏と交わしたメッセージの1つでマスク氏は、PIFがテスラ非公開化に向けて「協議中とされる」とのブルームバーグ・ニュースの記事を、怒りをあらわに取り上げた。

サウジ政府系ファンド、テスラ非公開化での関与探り協議-関係者

  マスク氏は「これは極めて弱いステートメントで、テスラでのわれわれの会話を反映していない。あなたはテスラ非公開化に間違いなく関心があり、2016年からそうしたかったと述べた」とした上で、「あなたは私を裏切った」などとし、「私はなおうそつきのようだ」と強調した。

  結局、PIFとの協議は進展せず、プライベートエクイティー(PE、未公開株)投資会社シルバー・レイクやゴールドマン・サックス・グループとの提案も進まなかった。多くの大株主がついてこないことが明確になったタイミングでマスク氏は非公開化の取り組みを棚上げし、「Staying Public(公開を維持)」と題する8月24日夜のブログで金融界を驚かせた。

米テスラの非公開化計画を取り下げ、株主の懸念に配慮-マスク氏

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マスク氏とPIFのトップのメッセージのやり取りの詳細を示した株主訴訟の資料
Source: Court Filing

  こうしたメッセージの内容は、いったん目指すと決めた後でマスク氏がどう考えるかを探る糸口となる。同氏は現在、ツイッター買収資金として465億ドル(5兆9700億円)を確保したと主張しているが、18年の携帯メッセージは同氏の再考もあり得ることを想起させるものだ。

マスク氏、ツイッター買収で株式公開買い付けを検討 

原題:‘Weak Sauce’ Taunt Highlights Musk’s 2018 Spat With Saudi Fund(抜粋)

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