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イエレン氏、ウクライナ復興でロシアに費用負担させる取り組み見込む

  • 米議会承認なしでロシア中銀資産を没収できるかどうか疑問とも指摘
  • ウクライナの経済的損失は最大6000億ドル-キーウ経済大学

イエレン米財務長官は21日、戦争で荒廃したウクライナの復興費用をロシアも負担すると見込むと述べた。ただ、凍結されたロシアの資産をその目的で利用する構想を支持することは控えた。

  イエレン氏はワシントンでの記者会見で「ウクライナの復興コストは最終的に膨大な額になる」と指摘。「ウクライナ復興のために必要な額の一部の提供で、どうにかしてロシアに支援させることを、われわれは当然追求すべきだと考えている」と語った。

  ロシアが2月24日にウクライナ軍事侵攻に踏み切って以来、米欧はロシア中央銀行の外貨準備6400億ドル(約82兆1600億円)の半分程度を凍結した。これを復興に利用する可能性についてイエレン氏は質問された。

Treasury Secretary Yellen Holds News Conference During IMF & World Bank Spring Meetings
米財務省での記者会見で語るイエレン長官(4月21日)
Photographer: Ting Shen/Bloomberg

  イエレン氏は米議会の承認なしでロシア資産を没収できるかどうか疑問があると指摘。米国が同盟国との協議なしで行うことではないと述べた。

  「それは非常に大きなステップとなり、踏み出す前にその結果を慎重に考慮しなければならない。軽々しく行いたくない」とイエレン氏は説明。米国の同盟国やパートナーに安心感を与え、支持してもらえるようにする必要があると語った。

  キーウ経済大学(KSE)の推計によると、戦争によるウクライナのインフラ損害額は4月11日時点で800億ドルに達している。経済的損失の総額は5640億-6000億ドルと見積もっている。

  イエレン氏はさらに、中国に対する厳しい警告をあらためて発した。先週にはロシアへの対応で「断固とした行動」の呼び掛けに応じなければ、中国の国際経済との統合が危うくなると指摘していた。

原題:

Yellen Sees Efforts to Get Russia to Pay for Ukraine Rebuilding(抜粋)

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