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ネットフリックスが広告付き安価プラン導入へ、記録的な会員減予想で

更新日時
  • 1-3月期は10年ぶり会員純減、4-6月期にさらに200万人減少へ
  • パスワード共有の広がりや競争激化など4つの要因-経営陣
Nasdaq Index Is Poised For Worst Start To A Year Since 2008
Photographer: Michael Nagle/Bloomberg

10年ぶりに会員数の純減に見舞われた動画配信サービスの米ネットフリックスは、古いルールを全て捨てる考えだ。

  ストリーミング業界リーダーのネットフリックスは19日、向こう数年以内に広告付きの低価格プランを導入する方針を表明。それに先立ち、利用者によるパスワード共有の取り締まりを始めるほか、顧客減に対応し映画やテレビの制作費を抑制する意向も示した。

  共同創業者のリード・ヘイスティングス氏は長年、広告を表示したくない考えを示し、パスワード共有も全く問題ないとしていた。だが、1-3月(第1四半期)に会員数が20万人減り、2011年以来の純減を記録したことを踏まえ方針を転換する。ネットフリックスは4-6月(第2四半期)にさらに200万人減る見通しも示しており、かつて年間2500万人以上の会員増を記録していた同社にとって大幅な後退となりそうだ。

  投資家やアナリスト、ハリウッド幹部らは、ネットフリックスが今年の低調なスタートを報告すると見込んでいたが、ウォール街の金融機関はなお250万人の会員増加を予想していた。今年に入って既に40%余り下落している同社の株価は19日の時間外取引で一時27%下落し256ドルを付けた。

Netflix Stumbles

The streaming giant predicts a second quarter of subscriber losses

Source: Company reports

  ネットフリックスの共同最高経営責任者(CEO)を務めるヘイスティングス氏とテッド・サランドス氏は、成長鈍化を新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)に関連したスピード調整と一蹴していた。2020年の新型コロナ感染拡大で成長は加速したが、その後会員獲得は伸び悩み、パンデミック前の水準に戻っていない。

  経営陣はパスワード共有の広がりや競争激化など4つの要因を挙げ、1億世帯余りがサービスを使いながら利用料金を支払っていないと指摘した。同社はこうした視聴者に契約させる方法を試みている。

  ネットフリックスの苦戦を受け、ストリーミングサービスに後から参入したメディア企業が新番組制作に投じる資金に見合うだけの顧客を獲得できるか投資家の間で疑念が広がり始めている。ディズニーは19日の時間外取引で一時5.2%下落。HBO・MAXを傘下に持つワーナー・ブラザーズ・ディスカバリーは同2.8%安。ストリーミング用セットトップボックス(STB)メーカーのロクは同8.3%値下がりした。

  会員数は4地域中3地域で減少。米国とカナダは60万人余り減ったが、ネットフリックスは値上げが主因であり減少は想定されていたとした。ウクライナに侵攻したロシアでの事業停止を余儀なくされた影響で欧州・中東・アフリカ地域では30万人の純減となった。

  唯一明るさを放ったのはアジアで、100万人余りの純増。韓国ドラマ「All of Us Are Dead」(邦題:今、私たちの学校は…)などの新作のヒットに支えられた。

   ネットフリックスは全体では1-3月期の会員数をウォール街の予想とほぼ同水準の250万人の純増と想定していた。4-6月期のアナリスト予想は243万人の純増。

  1-3月期の売上高は前年同期比9.8%増の78億7000万ドル(約1兆円)と、アナリスト予想に届かなかった。1株利益は3.53ドルで、市場予想の2.91ドルを上回った。

  ネットフリックスによると、4-6月期の売上高は9.7%増の80億5000万ドル、1株利益は3ドルとなる見通し。ウォール街の予想は、売上高が82億3000万ドル、1株利益が3.02ドル。

ネットフリックスの会員は1-3月に20万人の減少となった
Markets: The Close.”

 

原題:Netflix Turns to Ads After Forecasting Record Subscriber Losses、Netflix Sinks as Subscriber View Misses Estimates: Snapshot (1)(抜粋)

(広告付きプランの導入計画などを追加して更新します)
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