ゴールドマン、最も若い黒人パートナー退社へ-個人でファンド開始
Sridhar Natarajan-
中南米の複雑なファイナンス取引をまとめる稼ぎ頭として頭角現す
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昨年初めにわずか約12人だった黒人パートナーのうち5人が会社去る
ゴールドマン・サックス・グループで最も若い黒人のパートナーが個人でファンドを始めるため退社する。既に少数の黒人最高幹部の間で退職者がこの1年間に相次いでいる。
2020年にパートナーに指名されたダレン・ディクソン氏(35)は最近では、問題企業向けの複雑な取引や救済のためのファイナンスを手掛けるグローバル資本ソリューション部門の責任者を務めていた。計画に詳しい複数の関係者によると、ディクソン氏はインフラをテーマとするファンドの開始に向け支援者と協議中だ。投資スタイルは、ゴールドマンで多額の利益を上げていた同氏の部門と似たものになるという。同氏は早い昇進で社内に知られていた。
ゴールドマンは昨年初めの段階で、世界で約400人の最高幹部のうち黒人パートナーがわずか約12人だったが、うち5人がその後、会社を去った。ゴールドマンはディクソン氏の退社についてコメントを控えた。

ダレン・ディクソン氏
同氏はゴールドマンの巨大なトレーディング部門で中南米の複雑なファイナンス取引をまとめる稼ぎ頭として頭角を現し急速に昇進した。07年に夏季のインターンとなり、翌年に正社員としてゴールドマンに入社。30歳になる前にマネジングディレクターに就任し、18年にはもう少しでパーナーになるところだった。

ディクソン氏の退社に関する報道
Source: Bloomberg
原題:
Goldman’s Youngest Black Partner Leaving to Start His Own Fund(抜粋)
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