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ドル・円は128円台に上昇、財務相の円安懸念発言に効果なく上値拡大

更新日時

東京外国為替市場のドル・円相場は、日米の金融政策の格差を背景に一段高の展開。鈴木俊一財務相が円安進行について強い懸念を示したものの、ドル買い・円売りが止まらず、約20年ぶり高値を連日で更新した。

ハイライト
  • ドル・円は午後3時29分現在、前日比1.0%高の1ドル=128円20銭。一時は1.1%高の128円33銭と2002年5月16日以来の高値を前日に引き続き塗り替えた。安値は126円98銭
    • 終値ベースでは前日まで12営業日連続の上昇-ブルームバーグの過去50年間のデータで最長の連続高
  • 円のブルームバーグ相関・加重通貨指数は一時1.1%低下の313.0240と15年8月以来の低水準
ドル・円は128円台まで上昇
 
 

市場関係者の見方

外為どっとコム総合研究所の神田卓也調査部長

  • 日米の金融政策の方向性の違いや日本の貿易収支の悪化といった基本的な材料は何も変わっていない中で、ドル・円は上値を切り上げてきている
  • 口先介入についても、現状ではトーンもそこまで強くはなく、円安基調を阻むものでないという形でこれで円が買われると絶好の円売り場として捉えられている
  • 目先は手掛かりに乏しいものの、明日の日本の貿易収支では8カ月連続の赤字となることが予想されており、改めて円売り材料として意識されそう
  • 東京時間だけで1円強も円売りが進行しており、このまま海外時間も続くとすれば130円を視野に入れるような動きになってもおかしくない

IG証券の石川順一シニアFXストラテジスト

  • ドル・円は鈴木財務相の円安けん制でも円売りで反応している。日米金融政策スタンスの差が土台にある以上、口先のけん制ではトレンドは変わりようがないという見方が強い
  • 仮に実弾で為替介入が入ったとしても、値幅を持った調整ということで、今のトレンドの中で絶好のドルの買い場を提供することになるだろう
  • 足元では、ドルが対資源国通貨やリスク感応度の高い新興国通貨に対しても買われ始めて、ドル全面高の様相を呈してきている。そういう面でもドル・円の上昇が止まるとは考えづらい

NBCフィナンシャルマーケッツ・アジアのディレクター、デービッド・ルー氏(香港在勤)

  • ドル・円は米金利が低下しているものの、海外勢中心に円売り意欲が強まっており、127円50銭、128円ちょうどと観測されていたオプションのノックアウト(消失価格)を付けて買いがあぶり出されている。こうしたノックアウトは50銭刻みであると言われている
  • 目先は目立った材料はない中でもこうしたノックアウトを付けながら上値を広げていくことになりそう

背景

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