日本株3日ぶり反発、円安進行を好感-自動車や電機、素材関連が高い
田端桂子
更新日時
東京株式相場は3営業日ぶりに反発。外国為替市場で1ドル=128円台まで円安がさらに進み、円換算した際に海外収益が膨らむ自動車などの輸出関連株に買いが入った。米ハイテク株の一角が上昇したことが追い風になり、電機や精密機器株も値を上げた。非鉄金属や鉄鋼など素材株の上げも目立った。
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市場関係者の見方
東海東京調査センターの鈴木誠一チーフエクイティマーケットアナリスト
- 円安が進み、製造業の多い日本株にはトータルでプラスになると期待した買いが入った
- 円安は数日内に1ドル=130円に到達し得る勢いだ。日本株はドルベースでみるとむしろ下落しており、ドル高・円安の進行スピードに株式相場がついていけていない印象だ
- このレベルの円安になると、これから発表が本格化する企業決算についても、ウクライナ情勢やインフレなどで保守的に見込んでいた投資家の予想から上振れる期待が出てくる
東証33業種
上昇率上位 | 鉱業、海運、非鉄金属、鉄鋼、石油・石炭製品、精密機器 |
下落率上位 | 小売、サービス、医薬品、陸運 |
背景
- 米半導体株が反発、エヌビディアやブロードコム高い
- 為替介入は「コメント控える」、緊張感持って注視-鈴木財務相
- 18日のニューヨーク原油先物は1.2%高の1バレル=108.21ドルと続伸
- ドル・円相場は1ドル=128円台前半で推移、前日の日本株終値時点は126円65銭
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